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土浦市医師会
今日の夜は、土浦市の医師会の内科の先生方に、
「糖尿病網膜症の治療」についての講演をさせて頂きました。
(知り合いの石岡市の先生2名や眼科の先生にもいらして頂きました。)

糖尿病黄斑症の話や、OCTの話、
治療法として、レーザー治療や、硝子体手術、アバスチンやケナコルトの注射など、講演をさせて頂きましたが、最近、臨床ばっかりで、講演などの仕事から離れていたので、50分話し続けるのはちょっと大変でした。

昨日、ほぼ徹夜で資料(スライド)を作成し、眼科医でない、内科の先生方になるべく分かりやすく話が出来れば。と頑張ったつもりでしたが、なんとなく好評??だった印象で、よかったです。(自己満足かもしれませんが)

僕は眼科のことしか分かりませんが、内科の先生方も眼科の最新治療などの知識は乏しいかと思いますので、こういう交流の会が増えて、お互いの治療法や、気をつけることを共有できるようになるといいなと思います。
内科の先生方から、紹介状を頂く場合も、全く顔を知らない先生からよりも、顔見知りの先生・どんな先生なのか知っているほうが、安心してお引き受け出来ますしね。

うーん。眠い・・・・。少し早いですが今日はこれで休みます。
| その他 | 23:15 | comments(1) | - |
送別。
今日は茨城県を代表する、手術で有名な眼科の大先輩の先生に見学に来て頂きました。初めてお会いする先生に、自分の手術をみて頂くのは、少し緊張しますが、よい刺激になります。
手術内容は、
・眼瞼下垂症手術 2件(CO2レーザー:ミュラー筋タッキング)
・翼状片手術 1件(遊離弁移植)
・白内障手術 8件
・網膜硝子体手術(茎離断)3件
 (網膜中心静脈閉塞症での黄斑浮腫2件、黄斑前膜1件)
以上を行いました。
非常に順調で、16時半過ぎには終えることができました。


今日、初めてお会いした先生がいるかと思えば、今日はとっても寂しいお別れもありました。
当院が開院する時から、ずっと一緒に働いて頂いた、看護士さんが1名、ご家庭の都合などで退職となりました。実は当院を開院以降、眼科専属のスタッフが退職するのは、始めてのことです。
僕が医療に専念できるのは、周りのスタッフの支えがあるからこそです。今回、退職の看護士さんは、僕が就職する前から山王台で働いていて、以前に他の眼科様での勤務歴もあり、眼科の立ち上げ時から本当に尽力頂きました。
石岡市の患者様がいらしたときに、「あっ、○○さん。」と顔見知りの方も多かったですよね。採血も上手で僕のもお願いしていましたよね。
緊急手術の依頼も、いつも「いいですよ。大丈夫ですよ。」と、引き受けてくれましたし、毎朝、僕の散らかった机をキレイにしてくれて、本当にありがたかったです。

頂いたプレゼントに、こんなカードが入っていました。
夜に気がついて、しみじみしています。
こちらこそ、「とってもいっぱい、ありがとう!」です。
もし、仕事ができるお時間ができた時は、ここに戻ってきてくださいね悲しい
| クリニックのこと | 23:58 | comments(0) | - |
義眼
今日のお昼は以下の手術を行いました。
・白内障手術 9件
・網膜硝子体手術(茎離断)1件 (裂孔原生網膜剥離)
無事に終わりました。
網膜剥離の方は県南のクリニック様からの紹介ですが、既に黄斑部(中心部)まで剥がれており、午前中に受診。昼休みを利用して、すぐに手術をする事が出来ました。早急に紹介をして頂いた先生、さっと手術の準備をしてくれるスタッフに感謝です。

網膜が少しシワシワで、剥がれてから数日程度は経っていそうです。手術は問題なく出来たので、うつ伏せを頑張って頂ければ、きっと大丈夫かと。

今日はちょっと珍しい話題で。
義眼(ぎがん)
義という感じにはいろいろな意味がありますが、義足や義歯とかと一緒で、ここでは仮のとか、そういう意味です。
義眼は、残念ながら疾病や外傷で、眼球を失ったり、萎縮して小さくなってしまったりした人が、主に見た目の問題(整容的な問題)などから、装用するものです。
眼球を摘出して失ってしまった場合や、眼球は残っても萎縮して小さくなってしまった場合などは、失った側の顔立ちに変化が起こり、まぶたなど、お顔がくぼんで見えたり、まぶたが開かなくなってしまう事があります。また、ケガや病気の内容によっては、角膜(黒目)が白く濁ってしまう事も。

眼球を失ってしまう事は非常に残念ですが、その後の見た目に苦しむのも、患者様にとっては重大な問題です。義眼はなくなった眼窩(眼球が入るべき目のくぼみ)に入れたり、萎縮した眼球の上に乗せるような形で、使用することで、まぶたの凹みを軽減したり、黒目の見た目を良くしたりと役立ちます。

また、生まれつきや、小児期(成長期)の病気やケガで眼球を失った場合や、眼球が小さく生まれてしまった場合(小眼球)は、眼球周囲の骨格の成長が障害されて、目のあたりがくぼんだ顔立ちになってしまうことがあります。幼少時から義眼をいれることで、正常な顔立ちへの発達を促すために使われることもあります。


義眼というと、「丸い球体」をイメージする人が多いようですが、そんなことはありません。
実際には、上のような、それほど厚みの無い、かぶせ物。のような形です。目の癌などで眼球を完全に取り去った場合などの、極一部の症例では少し厚みのある半球状の義眼を入れる場合もありますが、僕はそのような患者様は、これまで担当したことがないくらいで、非常に稀かと思います。
(眼球だけでなく、周囲の皮膚・筋肉なども失った人が使用する外装義眼というものもあります。)

義眼は、反対目の黒目の大きさや、白目の充血具合、色合いなどをあわせて作られ、多くはオーダーメイドで、最近の義眼は一般人が肉眼でみたら、一見義眼だと分からないくらい、とてもよくできているものが多いです。
(既製品のものもあります。)

ただし、義眼はとっても高価です。
・義眼を作る原因が、労災や戦争被害だったり、また障害者や生活保護の患者様では、公費で作成が可能です。眼科医や義眼作成会社様に相談してください。
・他に、健康保険や社会保険などで一部の費用が負担されることもありますが、それでもある程度の費用はかかるようです。義眼の種類によっても、価格がかなり異なるので、相談するとよいでしょう。
(小児の小眼球などでは、片方の目が正常だと、視覚障害には該当しません。補助がない。または少額になってしまうのが現状です。当院で義眼による眼窩の形成を観察させて頂いているお子さんが数名いますが、1人は費用の問題で作成が遅れて困っています。子供の成長は重大な問題なので、法律の改正とか、どうにかいい方法がないかと思うのですが・・・。)


見た目はすごくよくなる事が多い義眼ですが、義眼をしようしている患者様にお願いが一つ。
義眼は1日1回、とりはずしての洗浄が必要です。
やはり、通常の目と違って、内部(義眼の裏側など)にホコリやバイ菌が溜まったり、メヤニが出やすくなるようです。
(正確には、寝るときは外すことが必要と言われていますが、これは最近は、1日1回洗えば、あとは入れっぱなしでもOKという考え方も出てきているようです。)

当院は外傷などの手術が多い割に、開院後の2年ちょっとでは、当院での術後に義眼を処方した人はまだいないのですが、昔からいれている人は、ちょこちょこいらっしゃいます。
高齢の方になるほど、「洗うんだっけ?忘れちゃった。もう5年くらい、1回も取ったことない。」なんていう人がいたり、
「メヤニが出る。」と言いながら、義眼は洗わない人がいたり・・・。
困ったなぁ。と思う事がしばしば。

義眼は数年で形が合わなったり、キズがついたりと、2年〜4年とか、ある程度では交換が必要です。(顔立ちの生長する、幼児などではもっとこまめな交換が必要です。)


これは先週の外来で、義眼を作成したと、拝見させて頂いた患者様です。
3年ほど前に、外傷で眼球破裂。大学病院様で手術をしたそうですが、残念ながら視力を失い、黒目が濁ってしまったようです。
当院に転院となり、義眼を勧めさせていただいたのですが、一緒に訪れた奥様も「義眼って分かりませんよね?」と喜んで頂いているようでした。

黒目が白く濁ってしまうようなケースで、眼球の上から装用出来るタイプの、薄い義眼があることを知らない先生も多いようなのですが、知ったら、作成を希望する人が世の中には沢山いるのでは??と思って、ブログを書いてみました。
希望がある人がいれば、担当の先生に義眼について質問をしてみてくださいね。


明日も出張で硝子体手術です。
今週は個人的にとっても忙しそうですが、頑張ります!
| ロービジョン・視覚障害・失明 | 23:43 | comments(24) | - |
どんぐり
今日は勤労感謝の日で祭日です。
朝に、入院患者様の診察と、ちょっとした外来のみで、のんびり出来ました。

僕は男二人兄弟で育ったのですが、だんだん大きくなってくる娘たちと、どうやって遊べばいいのかは、いつも悩まされます。世の中の悩める同世代パパさんに、参考になればと。

どんぐり
この間の週末、家族で自転車に乗って近所の公園へ散策に。

紅葉がキレイになってきました。

自転車を降りて下をよく見ると、まーるいクヌギのどんぐりが。
どんぐりコロコロ どんぐりこー♪
こんなに丸くては、それは転がっちゃいます。
50個くらい、頂いて帰ることに。(数百個とかあるので大丈夫ですよね?)


子供は木登りも大好き。
もし、落ちたら・・・とかは、考えないのでしょうね。
どんぐりを拾うついでに、登ってもらいます「。

持っ帰ったどんぐりで、すぐに工作に取りかかってはいけないそうです。
中には、どんぐり虫(ゾウムシの仲間の幼虫)が入っていることがあり、中身を食べ終わったころに、ウジャウジャ出てくるらしいです。

妻が、熱湯で5分間、どんぐりをお鍋の熱湯地獄に撃沈

少し乾燥させます。

ここから、今日のどんぐり工作のお話。

どんぐりのお尻に、ドリルで穴をちょっとあけます。

ここに、100円ショップで買ってきた、

こんな金具をねじ込んで、タコ糸を通すと、

素敵などんぐりのネックレスに。

可愛い子だねときめき
欲張りな子だね冷や汗
と思ったら、お友達にあげるらしい。よかった。

別の工作も。

ドリルで開けた穴に楊枝を刺すと、どんぐりコマに。
よく回ります。


白い修正液と、油性の黒マジックで、トトロに。
(これは小美玉市医療センター眼科の井上先生に教しえて頂きました。)

子供がいなければ、こんなふうに、どんぐりに興味を持つことはなかったと思います。子育ては大変ですが、いろいろ楽しみも増えますね。

*注意*
|遒嫌いな人は、茹でたりしたほうがいいようです。
去年とって、瓶に詰めていたどんぐりの中を見てみたら、

こんなのが。しかも、1年間生きていたようで・・・。



どんぐりを剥いたら、こんなのが出てきます。
一見美味しそうに見えますが、全く美味しくありません。


勤労感謝の日、のんびりさせて頂きました!
昨日、血管新生緑内障で眼圧60という、超重症の紹介があり、アバスチンを注射して、明日は準緊急手術(レクトミー)です。その後は、知り合いの先生の医院で硝子体を3〜4件。明日からまた頑張りますグッド
| 芝生・趣味 | 22:49 | comments(0) | - |
翼状片手術 いつ手術をするか?
今日は以下の手術を行いました。
・加齢性下眼瞼内反症(眼輪筋縫縮術)1件
・白内障手術 9件
・網膜硝子体手術 4件(茎離断3件、切除1件)
(黄斑前膜2件、静脈閉塞に伴う黄斑浮腫1件、他院様術後の硝子体混濁+乱視補正1件)
13時から手術の予定が、僕が13時半からと勘違いをしてしまい、外来手術の方たちは30分余分にお待ちになって頂くことに・・・。本当にすみませんでした。手術は皆さん無事にいき、17時には終えられました。
久しぶりに早めの帰宅で、子供と面白い遊びをすることができましたが、どんな遊びかは、後日、週末のブログなどで書いてみますね。


翼状片手術 手術の時期
前回、大きくなりすぎた翼状片は手術が大変。というブログを書きました。
翼状片手術翼状片手術

前回のブログだけをみると、早く取ってしまった方がいいのか?という事になりますが、実際はそうではありません。外来では翼状片をお持ちの方は数え切れないほどいますが、手術を勧めるのはごく一部の患者様です。
翼状片をお持ちでも長期間にわたって悪化しない・大きくならない場合もあり、そういう場合は手術をする必要性は薄れます。
また、手術は100%安全で、全くリスクがないというわけではありません。
手術の合併症のリスクと、手術をしないことで予想される不利益を天秤にかけて、よく考える必要があります。

手術の時期 ‐評で決める
一般的に、翼状片が大きくなるごとに、以下の症状が出現します。
―七譟▲乾蹈乾蹇▲瓮筌砲出やすい
⇒雹襪強くなり、視力が下がる
F傾Α聞目の中心部)にまで育つと、ほとんど見えなくなる
 眼球の動きが悪くなり、物が2つに見える(復視)


手術は上記の症状を軽減、予防するために行うのですが、
まず、どの程度の状態を治療の目標とするか?で、手術の時期は変わります。
例えば、上記の症状´↓で考えると、
A:充血やゴロゴロが嫌な人⇒の段階で手術
B:乱視が強くなっていくのが嫌な人⇒ 銑で手術
C:乱視くらいは気にしない⇒で手術
D:失明さえしなければいいと思う人⇒以降で希望があれば手術
といった具合です。
通常の患者様で、D:失明さえしなければいい。という人は見かけません。

Aの人は、どんなに小さくても、手術のリスクの説明などを聞いて、ご自身が納得すれば、手術となるでしょう。

実際の診療で一番多いのは、BとCで悩む人です。
翼状片が大きくなってくると、角膜(黒目)がゆがんで、乱視が強くなっていきます。軽度の歪みであれば、手術で軽減することができますが、ある程度以上のゆがみによって、不正乱視という状態となってしまうと、手術で翼状片を切除しても、不正乱視が残ってしまいます。
不正乱視というのは、角膜が凸凹になってしまう状態で、角膜トポグラファーという機械などで測定しますが、メガネのみでは完全な矯正は出来ずに、コンタクトレンズや屈折矯正手術が必要になるやっかいな乱視です。

これは、翼状片で不正乱視が発生してしまった患者様の角膜トポグラファーです。通常の凹凸のないキレイな角膜は、黄色や黄緑一色で均一になりますが、不正乱視の症例では、様々な色で凸凹が表現されます。
この不正乱視が残ってしまうと、将来、白内障手術を受ける時に乱視矯正も可能なトーリックレンズの使用が難しくなったり、多くの場合で裸眼で1.0などの良好な視力を望むことは難しくなります。
最終的に裸眼で良好な視力を獲得したい。と思う人は、角膜トポグラファーなどで不正乱視が出てきた場合には、手術を考えなくてはいけません。B

そうではなくて、眼鏡やその他の治療を使ってでも、それなりに見えればいいや。という人は角膜の中心部(瞳孔)付近に近づくまでは、手術を急ぐ必要はありません。⇒C


手術の時期◆〃于瓩之茲瓩
翼状片の悪化するスピードは人それぞれで、人によっては数ヶ月で大きくなる場合もありますし、人によっては何十年も変化しない場合もあります。

例えば、胃癌や肺癌、どんな癌でもそうですが、どうせ取ることが決まっているなら、大きくなって、どうしようもなくなってから手術をするよりも、
早い時期、病気が小さい時に取っておいた方が、手術も小さくて済みますし、痛みも少なく楽ですよね?
翼状片も同じです。
大きくなっていくのが明らかであれば、早めに取っておいた方が、実際には手術も安全で簡単です。

定期検査を受けることで、進行のスピードを確認し、将来不都合が起こる可能性が高いと思えば、手術をして、リスクの芽を摘んでおくことが望まれます。
逆に、例えば、70歳で小さな翼状片を発見して、75歳の時点で極わずかにしか大きくなっていない。なんていう場合には、手術は必要ないと思います。

みるみる大きくなる翼状片というのは少なく、多くは数ヶ月とか、年単位で進むものがほとんどです。当院では、初診時に翼状片がある場合には、まず半年後程度の再検査で悪化のスピードを確認します。(小さいものでは、予約を取らない場合も多々あります。)半年後に大きな変わりがなければ、以降は1年に1回程度の定期検査で十分かと思います。
(患者様自身の肉眼で、明らかに大きくなっている場合には、予約の前でも受診するようにお願いします。)


以前は、上のように、黒目と白目の境と、黒目の中心(瞳孔)に線を引いて、半分とか、3等分とかにした線を引いて、大きくなった・ならない。を検討していましたが、
現在は茶目(虹彩)の細かい模様まで、キレイな前眼部写真をとても簡単に撮影することができるようになったので、大きくなったかどうかは簡単に分かるようになりました。上述の角膜トポグラファーなども、病気の進行を調べるにはいい検査です。


一昨日、手術をした患者様です。2等分した半分を超えていますね。

ちなみに手術翌日の昨日の写真です。


これは来週手術予定の患者様。半分をちょっと超えたくらい。


これは再来週の患者様。大きすぎです・・・。瞳孔、レッドゾーンにかかってきています。

石岡近隣は、なぜだか大きい人ばかりです。
ちょこちょこっと、簡単に取れちゃう手術に憧れます。
| 翼状片・結膜のできもの | 22:38 | comments(0) | - |
全体研修会:プロフェッショナルリズムの確立
今日は日曜日でしたが、重症の患者様が多く、午後は手術となりました。
・網膜硝子体手術 2件(茎離断2件、増殖1件)
(裂孔原生網膜剥離+黄斑前膜、黄斑円孔、眼球破裂後の網膜全剥離)
予定通りの手術ができました。

さて、今日は幕内会の全体研修会がありました。
「プロフェッショナルリズムの確立」
〜もうひとランク上の医療・介護を目指して〜

各部署が上記の題名で、発表を行いました。
同じ病院の仲間のこととはいえ、自分の仕事以外(僕なら目)の事って、目にする機会・時間がなく、他の部署(たとえば放射線科とか、リハビリとか、医事科とか)がどんな仕事をしているのか?というのはなかなかよく分かりません。

昨日も夜遅くまで、発表の練習を頑張っているグループを2つみかけ、今日は朝から夜まで、沢山の発表がありました。(僕は手術で半分以上見れませんでしが・・・。)
みんな頑張っているなぁ。と思うと、僕も頑張らなくてはと思います。
よりよい病院になるよう、前進するのはいいことですねグッド

僕は、最近は臨床(実際の患者様の診療をすること)が忙しく、なかなか人前で発表をしたり、公演をしたり。という時間がなかったのですが、今後は仕事を効率化して、そういう仕事をやる時間を作っていきたいと思いました。
| クリニックのこと | 22:48 | comments(2) | - |
翼状片手術◆―儻紊慮た目
今日の午後は以下の手術を行いました。見学の先生も一名いらしました。
・眼瞼腫瘍切除 1件
・翼状片切除 1件(遊離弁移植)
・眼瞼下垂症 2件(CO2レーザー・ミュラー筋タッキング)
・白内障手術 6件
・眼内レンズ2次移植(毛様溝縫着術) 1件
・網膜硝子体手術 2件(切除1件、茎離断1件)
今日は、いろいろな手術があって楽しかったです。
無事に終わって何よりです。

翼状片手術◆―儻紊慮た目
翼状片手術の最も重要な手術目的は、視機能を維持することです。
ただし、特に女性の患者様などでは、術後の見た目を気にされるかたも多数いらっしゃいます。出来る限りキレイにしたいと思ってやっていますが、実は、頑張ってもどうにもならないものもあります。

一昨日手術を行って、ブログに術式を乗せた患者様の写真です。左が手術前、右が手術翌日です。白目が赤いのは、手術中の出血のあとで、徐々にキレイになっていきます。問題は、黒目(角膜)の濁りが残っていることです。時間とともに、もう少しはキレイになりますが、完全に消えることはありません。
この結果をみると、翼状片を取り切れなかったのでは?と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、そうではありません。実は、翼状片が長い間、黒目(角膜)にべったりとくっついていると、角膜自体が濁ってしまうのです。

イメージ図ですが、赤が翼状片、青が角膜の濁りです。翼状片をキレイに切除しても、角膜自体の濁りは取ることができません。
また、このような角膜の濁りは、表面が凸凹した状態となり、不正乱視という、メガネで視力を矯正出来ない乱視を残してしまう原因となります。

なので、もし手術をする場合は、角膜自体が濁る前に手術をした方がいいのですが、手術は100%安全というわけではありませんので、判断を迷う場合もあります。いつ手術をするべきか、手術をしなくても大丈夫なのかは、担当の医師とよく相談しましょう。当院の考え方は、後日、別のブログで書いてみたいと思います。

参考に、当院(山王台)で今年行った翼状片の術前後の写真をupしてみます。
(たぶん、これで全部かと。手術リストをパラパラ見ての結果なので、漏れがあったらすみません。私のがない。UPして!などがあれば教えてください。)
当院では、ほとんどの場合で、術翌日、術後1週、術後1ヶ月に来院頂いています。翌日や1週後の写真で、白目が赤く見えるのは、出血が残っているためで、徐々にキレイになります。(問題がないと、写真を撮らないことも多いので、術直後の写真のみになってしまう方がいます。小美玉でfollow中のかたも手元に写真がありません。)
手術後、数か月とか半年とか立つと、傷跡はさらに分かりにくくなります。

術後1週
術後1週







角膜が白いですね・・・。
今年一番の濁り残存。
この方の反対の目を本日手術しました。
今日手術をした左目は軽症で、濁りは残らないと思います。

術後1週
術後1週
これも濁りが・・・。




術翌日
術後1週

キレイになると、僕はとっても嬉しいのですが、濁りが残ると少し凹みます。
濁りが残るかどうかは手術前から分かるので、キレイになりそうな症例だけ手術をしたいところ。
ところが、濁りが残りそうな症例はもともと重症例で、手術を引き受けないと、将来見えなくなってしまうリスクの高い方です。それって、手術しないわけにはいかないですよね・・・。

ブログを参照頂いた方へ。
ご家族の黒目の内側に、白い出来物が出来ていたら、早めに眼科を受診するようにお伝えくださいね。
| 翼状片・結膜のできもの | 18:23 | comments(0) | - |
茨城県民の日
今日、11月13日は、茨城県民の日のようです。
廃藩置県で、初めて、茨城県という名前が使われたことに由来するとのこと。
県内の学校はほとんどお休みです。
医療機関は特に関係なく、通常通り診療を行いますが、
学校が休みだからか、お子さんの視力低下での受診が沢山ありました。
「春に学校の視力検査で引っかかった」とか。
問題なかったのでよかったですが、もう少し早く受診しましょうね。

うちの子供の幼稚園もお休みですが、パパは普通に勤務なので、妻のじいじと、ばあばが、どこかに連れ出してくれました。いつもありがとうございます。
県民の日、子供だけが休みな感じがしますが、核家族が増えた今は、いろいろと大変なご家庭も多いだろうなと。

午後は、県内の医院様で手術をさせて頂きました。
最近はどこにお手伝いに行っても、十数件とか沢山の手術があります。
今日の医院様も手術の順番待ちが来年の2月のよう。
うちはとうとう4月に・・・。
目の病気の人って、本当に沢山います。眼科医が少ないのかな?

県民の日について、紹介などを書こうと思いましたが、ネタが浮かびませんでした・・・。
| 石岡市・茨城県 | 23:40 | comments(0) | - |
翼状片手術 〕稽ナ朧椰
今日のお昼は以下の手術を行いました。
・眼瞼下垂症手術 1件(皮膚切除+挙筋タッキング)
・翼状片手術 1件(遊離弁移植)
・白内障手術 7件
無事におわりました。

翼状片手術
翼状片は、白目の方から黒目(角膜)の方へ、腫瘍性の病変がのびてきて、角膜を覆ってしまう病気です。(⇒翼状片)多くは黒目の内側、目頭側にできます。
現在の医学では、治療法は手術しかなく、手術で出来物を切除します。
手術をするかしないかは、出来物の大きさや、増悪傾向(大きくなっているかどうか)で判断します。担当医の先生とよく相談しましょう。

今日の患者様は、70代の女性で、かなり大きな翼状片です。瞳孔(黒目の中心部)に病変がかかってしまいます。(本当はもっともっと早くに手術をしてほしいのですが・・・。)


手術では、まず仰向けに寝て、麻酔の目薬をして消毒を行います。
僕たちは患者様の頭側に座るので、手術の写真は上下左右が反対になります。
(当院は手術中の眩しさを減らすために、照明を最小限で行っています。写真が暗くなってしまいますがご了承ください。)


まず、翼状片の本体に、麻酔の注射をして、プックリと膨らませます。
(麻酔には出血を抑制する作用のある成分が混ざっています。)


次に、もう一か所、黒目の上側(写真では下側)に麻酔をします。ここは、あとで移植をするための、キレイな粘膜をもらう場所です。


翼状片を覆う正常な粘膜(結膜)の一部を切開します。

イメージだとこんな感じ。赤が翼状片の病変、黄色が正常な結膜です。


次に、黒目(角膜)を覆っている病変(翼状片頭部)を、ピンセットで引っ張って剥ぎ取ります。少し残った組織も、ナイフを使って削ぎ落とします。



奥の方へと続く病変(翼状片体部)を、引っ張り出すようにできるだけ切除をします。



病変の多くが除去され、キレイになりました。
ピンク矢印の先は内直筋という眼球を動かす筋肉です。実は、病変(翼状片体部)はもっと奥の方まで続いているのですが、あまり頑張って、出来物をとろうとしすると、誤って内直筋を傷つけてしまう可能性があります。翼状片は全ての組織を取り除くことは不可能で、安全に取れる部分だけ切除をします。


奥の方に残った病気が、また大きくなって黒目の方に伸びてくると、再発となります。年齢や性別、病気の大きさなどから、再発率が高そうな場合には、マイトマイシンと呼ばれる再発予防剤(抗癌薬)をしみこませたスポンジ(水色矢印)を、1分〜3分程度、接触させます。

病変を除去した部分は、粘膜がなくなり、白目(強膜)が剥き出しの状態となってしまいます。強膜が剥き出しだと、バイキンによる感染が起こりやすくなったり、強膜を覆うために、翼状片が再発しやすくなったりするので、剥き出しになった白目(強膜)を、キレイな粘膜で覆う必要があります。(結膜弁移植

結膜弁移植には、
・周りの粘膜を引き寄せて縫い縮める方法(有茎弁移植)や、
・離れた粘膜を持ってきて貼りつけたり、縫いつける方法(遊離弁移植
があります。
当院では、術後の見た目のキレイさや、再発率の低下を目標として、主に遊離弁での手術を行っています。


黒目の上側の粘膜は、まぶたに覆われているために、何歳になってもキレイな粘膜が残っています。また、上方の結膜は、切除後に粘膜が再生するまでの時間も、まぶたに覆われており、バイキンによる感染が起こりにくいという利点があります。
緑矢印の部分の結膜をハサミで切開しています。


切除した結膜(遊離弁)です。これを写真右側の翼状片切除部(白いところ)に移植します。


剥き出しになっていた病変部に、糊で貼り付けをして、手術終了です。

だいたい局所麻酔で10分〜15分程度。
今回の患者様は、少し大き目で15分かかりました。再発例では出血が多く、もっと長くなることもあります。
通常は日帰り手術で行う手術ですが、今回は、反対目の手術(白内障)も同時に行ったため入院となりました。
手術の費用は3割負担で15000円程度、1割だと5000円程度です。

翼状片をお持ちの方へ。
できれば、あんまり大きくなる前に手術をさせてくださいね。
| 翼状片・結膜のできもの | 23:57 | comments(1) | - |
サザコーヒー:ひたちなか市
昨日手術の患者様も良好のようで、今日は落ち着いた日曜日です。
子供の習い事の発表会に出かけたりしました。

日曜日のブログは、石岡や茨城の紹介をしています。
先日伺ったお店のことを書いてみます。
サザコーヒー本店
茨城にいると、ちょっとおしゃれなレストランとかで、サザコーヒーというのを目にする事があります。都内で食事をする時にもたまに。
気にはなっていたのですが、先日、茨城を紹介する雑誌に「茨城を代表するコーヒー店」として、サザコーヒー本店が紹介されていました。
石岡からはちょっと遠いのですが、子供たちと県北にいく予定があったので、帰りにちょっと寄ってみました。


入口からおしゃれな感じがします。

中に入ると、コーヒー関連の雑貨がいっぱいです。


店内は結構広くて、週末のお昼すぎでしたが、お客さんでいっぱいでした。
奥の方には、変な??仮面のオブジェがいっぱいありましたが、写真を撮り忘れました。


テラス席に座らせて頂きましたが、キレイな中庭で、オリーブってこんなに大きくなるの?とか思いながら、静かに過ごしました。こういう素敵な庭をみると、我が家もただの芝生ではなくて、木がいっぱいの庭にしちゃおうか?と、迷ってしまいます。


シチューの豚肉がとっても柔らかい!

絵の書いてあるカプチーノを飲むのは、実は生まれて初めての経験でした!

ケーキも美味しかったです。(僕は栗原という名前だからか、ケーキと言えばいっつもモンブランです。)

他に、サザブレンドというコーヒーを飲みましたが、いつも病院で飲んでいる「ブルックス」のドリップバックコーヒーと比べると、少し濃い印象で、その割に苦みとか酸味が少ないような??
美味しいコーヒーってこんな感じなのかな??コーヒー目当てでくるお客さんが沢山いるので、きっと美味しいコーヒーなのでしょう。
コーヒーの味に詳しくない僕には、どういうものが良いコーヒーなのかが不明で、なんとも評価しにくいです・・・。ブルーマウンテンとかキリマンジャロとか、飲んだだけで分かる人もいるのでしょうね。

自分にはコーヒーの判別ができないことを悟った日でしたが、お店の雰囲気はとっても良かったです。こういうお店が似合う、ダンディーな大人になりたいな。
| 石岡市・茨城県 | 22:38 | comments(0) | - |
心構え
今日は土曜日ですが、午後に少し急いだ方がいい重症例・難症例の手術を行いました。
・白内障手術 5件
・網膜硝子体手術 3件(茎離断1件、増殖2件)
問題なくできました。



白内障手術の写真ですが、この方は、ぶどう膜炎・角膜内皮炎後の患者様で、水泡性角膜症(角膜内皮400弱)の状態です。黒目(角膜)が濁っている状態で、目の中に入れた機械もボヤけて良く見えません。水晶体の濁り(白内障)も殆ど見えない状態です。手探り状態での手術は危険度が高いのですが、心の目?、何度も何度も重ねてきた手術の経験で、「このあたりに濁りがあるはず」というイメージを描きながら手術をします。
10分程度と、少し時間は長めでしたが、無事に通常の手術(PEA+IOL)ができました!
(この患者様は、角膜移植をしないと視力は回復しません。今回は成熟白内障による眼圧上昇が起こってしまい、緊急性の問題から、まず白内障を除去して、安全に角膜移植の待機をすることが手術の目的です。)


これは30代の増殖糖尿病の患者様。既に視力は0.1しかありません。
両手を使って、カサブタをキレイに除去することができました。視力の回復は困難ですが、失明は避けられたかと思います。

なんと、同じ人の反対目。こっちもカサブタだらけ・・・。手術自体は満足いく結果ですが、明日以降の観察が重要です。

上記の患者様たちの手術は、超重症・難症例ですが、昨日から「明日の手術は頑張るぞ!!」とイメージトレーニングをしたり、朝にはゲンを担いでみたり??
難しい手術の前は、なんとなく気持ちが戦闘態勢になります。

ただ、今日は一件、とっても疲れる手術が・・・。
硝子体出血という、目の中が真っ赤に出血し、物が見えなくなる病気があります。以前のブログでも書いたのですが、出血をした原因によって、治療や予後が様々です。
今回は、50代の男性で、総合病院様からの紹介。視力は明るい・暗いが分かる程度に低下しています。実は、以前に左目の糖尿病網膜症で手術をした病歴があるものの、その後の定期健診をサボってしまったようです。今回出血した右目も、同様に糖尿病が原因では?とのことで、紹介となったのですが、
本日、手術で出血を除去していみると、糖尿病網膜症はほとんどなく、網膜剥離という病気が出血の原因であることが判明しました・・・。

矢印の先に網膜の断裂部です。かなり大きな断裂の、重症の網膜剥離です。
糖尿病のちょっとした出血で、簡単に洗浄して終わり?と予想して、手術の時間も30分位を予定していたのですが、途中で網膜剥離が原因であることが判明し、時間も50分ちょっとに延長。術後もうつ伏せが必要になってしまいました。
幸い、視力があまりに悪く、患者様も早期の手術を希望されたので、視野の中心部の網膜は保たれ、視力もまずまず回復するものと思います。

予想外に難しかったり重症であることが、手術中に急に判明すると、こちらの心構えができておらず、少しあたふた、気持ちが揺らぎます。
しかも、今日の手術の中では、一番簡単な症例だと思っていた症例で、手術の順番を1番目としていたため、その後の手術の時間も少し遅れ気味になったり・・・。

いつでも、どんな病態に出会っても、ポーカーフェイスで、涼しく乗り切れるような、強いハートを持てるようになりたいと思った一日でした。頑張るぞ!
| その他 | 21:47 | comments(0) | - |
眼球破裂:一次縫合
今日は以下の手術を行いました。
・白内障手術 13件
・緑内障手術(エクスプレスシャント)1件
・網膜硝子体手術 2件(茎離断1・切除1)
・強角膜縫合 1件(破裂一次縫合)
最後に1件、緊急手術がありましたが、定時に終えられました。

今日の緊急手術からひとつ話題を。
眼球破裂:一次縫合
60代の女性、昨日転んでしまい、左目をぶつけてしまったようです。
水戸市の総合病院様を受診し、午前中に紹介となりました。
視力は光覚弁(-)、とりあえずですが、明るい暗いも分からない、失明の状態です・・・。(手術後に光を取り戻せるといいのですが)

黒目(角膜)の内側が真っ赤で、出血がひどくて、眼内の状態は不明です。
白目(結膜・強膜)も真っ赤で、結膜下出血と呼ばれる状態です。(結膜下出血のブログ
単に目の中で出血しているだけなら、様子をみるだけで勝手に止血されて、キレイになっていく場合もあります。出血が止まらなくても、最終的に手術で洗えばキレイになります。
ところが、よーく診察してみると、反対の目に比べて、少し目が柔らかいようです(眼圧が低い)。
そんな時は、眼球破裂といって、目玉がパンクしてしまって、中身が漏れ出てしまった分、眼球が柔らかく(眼圧が低く)なっている可能性があります。

眼球破裂を疑って、頭部のCT検査をしてみると、

写真左側が右の眼球ですが、右の眼球はキレイな状態です。赤矢印の先は、白内障術後の眼内レンズです。
写真右側が左目の眼球ですが、右に比べて、内部の色が不均一なのが分かりますか?緑矢印の先の濃い白は、濃厚な出血の塊です。水色矢印の先の真っ黒は、空気になります。⇒残念ながら、眼球破裂が確定です悲しい
(CT検査では、破裂の有無だけでなく、眼内にガラスや、石の欠片など、異物が見つかることもあります。素手で殴られたとか、明らかに異物がないと言い切れる場合を除き、必須の検査です。)

一次縫合
眼球破裂は、眼科で扱う外傷のうち、最も重篤なものです。
多くの場合で、目の中身が外に出てしまったりします。目の中の何が、どのくらい出てしまったかによって、予後は様々ですが、完全に元通り。なんてことはあり得ません。むしろ、ある程度以上の網膜が破れたり、外に出てしまったりしている場合には、失明することのほうが余程多いのです。

目の中身の殆どがなくなっている場合や、破裂のキズが複雑で、眼球の形状を保てない場合などには、眼球内用除去術という眼球の中身を摘出するような手術をして、義眼の装用を勧める場合もあります。

白内障などの通常の手術では、手術の前に、どういう手術を行って、どんな結果が予想される。という事を説明してから手術を決定します。ただし、眼球破裂では多くの場合で、「手術をやってみて、キズの状態をみてから、良いと思う方法をとりますね。」という説明を行います。(もちろん、最悪の場合は眼球内用除去+義眼とか、一次縫合のみとか、硝子体手術も行うなどの、複数の可能性を説明はしておきます。)


手術室で、消毒を終えた状態です。眼球内は真っ赤ですが、軽く触るとペコペコに柔らかい状態です。どこかにキズ(穴)があって、中身が漏れているようです。


ハサミで結膜を切って、白目(強膜)のどこかに、穴がないか探していきます。
ここにはないようですね。(写真左上の白目はキレイなようです。)


あった!キズがありましたよ。
写真で黒目(角膜)の下方に、緑矢印から緑矢印まで、長ーいキズがありました。5,6年前に白内障手術を受けていたとのことですが、その時のキズがパックリと開いてしまったようです。
(あとあと聞いたら、以前に知り合いの先輩医師に白内障手術をして頂いたようです。先輩すみません。残念ながら、眼内レンズは目の外に飛び出てしまっているようです・・・。)
眼球破裂で、キズ口を探す場合に、昔うけた白内障手術のキズ口が開いて、中身が出てしまうことは、比較的多いようです。(眼球破裂をする人は、非常にまれですので、白内障手術を怖がる必要はありません。)


中の水などが漏れなくなるまで、キズ口を糸でしっかりと縫っていきます。


黒目(角膜)のすぐ裏側にべったりとついた血の塊を除去しています。
出血を洗い流して、網膜剥離などが確認されれば、それも治さなくてはいけません。(出血している状態では、目の中をのぞくことができないため、網膜剥離などが起こっているかを正確に判断することはできません。)

ところが、この患者様、もともと心臓の病気があり、ワーファリンという、血液をサラサラにして、血が固まりにくくなる強いお薬を飲んでいるようです。
少し眼内の洗浄をしてみましたが、血が止まる気配がありません
こんな時は、潔く撤退ですGO!
今日はきっぱりと撤退し、30分ちょっとの手術で終了です。


血みどろの状態で手術をしても、成功率や安全性が低下します
また、眼球後方の硝子体手術は、目の中に水を循環させながら行うのですが、破裂のキズ口を縫ったとは言っても、しっかりとくっついているわけではないので、循環させる水が漏れ出たりして、やはり安全性が低下します。

眼球破裂の緊急手術では、安全性が低いと思ったら、まずはキズ口を縫って止めるだけ。
これを、一次縫合といいます。
(もちろん、安全に手術が出来ると思える場合には、その場で出来る限りの手術を進めていきます。)
数日から2週間程度で、出血やキズの状態が落ち着いたところで、網膜の手術2次手術を行う事を考えていきます。

といっても、この患者様が、今後、どんな手術を行う事なるかは、まだまだ未定です。数日後に血が止まって、詳しく検査が可能になったら、網膜の大部分が失われていた。なんていうことが見つかる場合もあり、そんな場合には、今回の一回の手術で終了で、視力や追加の手術を諦めて頂くこともあります。
逆に、追加の硝子体手術で、シリコンオイルを入れて(2次)、数ヵ月後にシリコンオイルを抜いて(3次)。眼球破裂では、後から水泡性角膜症という病態を伴う事もあり、最終的に角膜移植(4次)をして。少しの視力を残すために、何度も何度も手術を重ねる場合もあります。

まずは数日間、入院して頂いて、経過を見守りたいと思います。
少しでも明るさが残るといいのですが。
| 外傷 | 22:40 | comments(0) | - |
予習
今日の外来は午前中だけで78名と、かなり混雑しました。
13時から小美玉で白内障10件、夕方から他院様で硝子体手術3件のお手伝い。
遅刻をしないように。と頑張りますが、移動の車で事故を起こさないように気をつけなくては車

予習
一昨年の開院以来、ずっと続けていることがあります。
それは、翌日受診予約の患者様のカルテを、前日に予習することです。
「明日はどうしようか?こうなってたら、ああしよう。こうだったらあれにしよう。」なんてことを、カルテにメモしています。

残念ながら僕は天才ではないので、全員の患者様の名前・お顔・視力・病状を暗記することはできません。
なので、予約外の患者様の場合には、「こんにちは。ちょっとお待ちください。」と挨拶をして、「ええっと、この方は何の病気だっけ??」と考えながら、以前のカルテをパラパラ見直します。
予習さえしておけば、僕の頭でも丸1日くらいは、だいたいの内容を覚えておくことができるので、診察室に入った瞬間、「手術後半年経ちましたが、如何ですか?」「この間の目薬はどうでしたか?」なんて言うことが可能になります。カルテを見返す時間が無くてすむので、診療の待ち時間の削減にもつながっているかと。

半日で78名の患者を診察すると、どうしてもお一人お一人との時間が短めになってしまうのですが、少しでも濃度の濃い時間でご満足頂けるように、予習を続けていきたいと思います。
ちょっと自慢ですが、なんと、この2年半、予習をサボった日は一日もないのです!(夜にお酒を飲んで、翌日の早朝に二日酔いで点滴をしながら、予習をしたことは何度かありますが、それでも外来の前に間に合わせました。)
これからも頑張ろうグッド


今日は、来年から入職してくれるかも?しれない、ORT(視能訓練士)さん2名が見学に来てくれました。時間がなく、挨拶もできませんでしたが、せっかく来てくれたのに本当にごめんなさいしょんぼり
質問があれば、お電話下さいね。
| その他 | 22:50 | comments(0) | - |
加齢黄斑変性症─仝〆此Д▲爛好蕁璽船磧璽
なかなかブログの時間が取れずに、更新が滞ってしまいました。
少しづつ進めていきます。
今日のお昼は、白内障手術を8件。無事に終わりました。

加齢黄斑変性症
検査:アムスラーチャート

黄斑変性症では、視野の中心部の見え方が悪くなりますが、
症状としては、中心部の見え方が、
・ゆがんで見える
・中心が暗く見える
・ぼやけて見える
・不鮮明になる
 などが起こります。
ただし、これらの症状は、片方の目だけが病気の場合、両眼で物を見ている時には自覚症状に気がつきにくい。という特徴があります。
ですので、病状を実感したり、悪化していないかを調べたり、自分に病気が無いかを調べたりするのは、片目をつぶって検査をする必要があります。

黄斑変性症では、眼底検査やOCT検査など、病院で行う検査が重要なのはもちろんですが、自宅で自分で病状をチェックする場合に役に立つのが、アムスラーチャートです。

ちょっと専門的な名前ですが、実際にはただの方眼紙です。
通常は各直線がまっすぐに交差して見えますが、黄斑変性症では以下のサンプルのように、ゆがんだり、暗く見えたりします。

みなさんは、問題なく、線がまっすぐ見えますか?
線がゆがんだりする病気は、黄斑前膜や、糖尿病や静脈閉塞症に合併する黄斑浮腫など、黄斑変性症以外の病気もありますが、どれも早めの治療が望ましい病気です。片方の目をつぶって、片目づつチェックをして、もし異常を感じたら、明日すぐに眼科にかかりましょう。

当院でfollowを受ける人には、できるだけアムスラーチャートを渡して、
病状に応じて、「冷蔵庫に貼っておいて、一ヶ月に1回はチェックして。」「一週間に1回はチェックして。」などとお願いしていますが、もしも、見えかたに悪化が起こった場合には、再診の予約日の前でも、出来るだけ早く受診するようにお願い致します。
(僕は患者様についつい、冷蔵庫に貼って。と説明してしまうのですが、冷蔵庫にプリントとかを貼るのって、一般的ですかね?僕の実家では、いろいろな物が冷蔵庫に貼ってあったのですが・・・。)
| 加齢黄斑変性症 | 23:19 | comments(0) | - |
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