ipad

今日のお昼は以下の手術を行いました。
・白内障手術 8件
・網膜硝子体手術(硝子体切除)1件
硝子体の方は、残念ながら今年初の再手術の方です。
網膜剥離の手術後、当日夜間に駆逐性出血という大きな出血を起こしてしまったようです。非常にまれな出血で、器械の出し入れだけでも起こることもあり、気をつけようがない。とも言われる合併症ですが、再手術は患者様にとって非常にストレスな事態で、申し訳なく思います・・・。
最悪のケースでは失明に至ることもある疾患ですが、今回は幸いにも、駆逐性出血の中では、軽症のタイプ(脈絡膜下血腫)たっだようで、網膜への影響はほぼなく、問題が起こらなければ、きちんと回復してくれそうです。一安心ですが、再手術は僕たち医師にとっても、かなりストレスです。全症例が一回の手術で、上手くいけば最高ですが、難しいですね・・・。ちょっぴり心が折れそうです。

ipad
最近、タブレット型パソコンといって、タッチパネルの薄いものが流行っているようです。
特にアップル社のipad(アイパッド)は、爆発的な売れ行きのようで、使いやすさや、画面のキレイさ・解像度がずば抜けているとのこと。なんでも、画面はretina displayと呼ばれますが、reninaは網膜の意味です。「人間の目では一つ一つのピクセルが認識できない」なんて評論されていました。
スマートフォンや、タブレットに、ちょっと乗り遅れていた僕ですが、今月、一気にデビューしてみました。

これが実物ですが、確かに画面がキレイです。実際には、近づいて見ると、一つ一つのコマ・ピクセルはかろうじて判別できるようですが、通常の距離では認識できません。今度、手術用顕微鏡でのぞいてみます。

二つ購入してみたのですが、一つはクリニックで、患者様への病気や手術の説明に使ってみたいと思います。手元で、スーッと写真やビデオを流していったら、ちょっとカッコいい感じかな?楽しみです。
しかし、これが日本製だったらいいのにな。とも思います。

3T MRI勉強会

一般の人にはちょっと専門的な日記です。目の事はお休みさせて下さい。

今日は外来も混んで、お待たせした患者様も多くなってしまいました。すみません。夜は医師会の糖尿病の講習会に行く予定でしたが、院内のMRIの勉強会が長引いてしまい、参加できず・・・。

先日、記載しましたが、超最新式のMRIが稼働しています。
http://blog.sannoudaiganka.jp/?eid=139113
http://blog.sannoudaiganka.jp/?eid=139191
でも、新しすぎて、特殊な機能を使いこなせていないのが現状・・・。
18時から始まった勉強会ですが、白熱して22時くらいまでかかり、その後、入院患者様の診察をして、ブログの質問にお返事をして。いいわけですが、夕食もまだなので目のブログはサボります。
MRIの撮影法で、T1やT2、フレア、脂肪抑制、diffuionなど、眼科でもおなじみの撮影方法は、眼科医の中では詳しい方だと、勝手に自負していたのですが、今日はわけのわからない、単語がたくさん・・・。

・出血が急性期・亜急性期などの時期に関係なく安定して検出できる、T2star撮影
・T2/T1コントラストで、MRAなどよりも、素早く血液や液体を鮮明にさつえいする、Balanced sequence撮影
・造影剤や、非造影でも磁場をかけた血球の差分撮影によって、血流障害が分かる(脳梗塞でもdiffusionより、よほど早く分かるようです。)perfusion撮影
・spectroscopy撮影は、乳酸、クレアチン、NAA、コリンなどの組成の違いによって起こる磁場の違いから、病変部が、どのような状態になっているのか(眼なのか、壊死なのか、水なのか)を、組成データを検出することができる撮影です。
まだまだいっぱいでてきましたが、個人的に興味があったのだけ書いてみました。
通常の、今までのMRIとは、全く違うことが出来るようになってきているようです。医学の進歩はすごいなぁ。

勉強会の資料は後日配られるそうで、耳で聞いて、頭で覚えられた範疇で、忘れないうちに。と、メモ代わりに記載してみましたが、スペルなど、間違っているかもしれません。

今日はフィリップス社の方に、いろいろ話を聞くことができましたが、眼科の撮影方法に関しては、資料が全くないとのことでした。
T2starで硝子体出血を撮ったらどう映るのか(あまり診断にゆうようではありません。眼窩や頭部には使えますよね。)、spectroscopy撮影で、眼球の組成をみてみたらどうなるのか。世界中で、一回も調べられてない可能性もあるかも?
うーん。早く僕の目を撮影してほしい。たのしみ。

ブログ、1年続きました。

今日は以下の手術を行いました。
・白内障手術 11件
・結膜弛緩症 2件(白内障のついで。無料)
・緑内障手術(トラベクレクトミー)1件
・網膜硝子体手術 3件(離断2件、増殖1件)
 (黄斑円孔1件、ぶどう膜炎混濁1件、増殖糖尿病網膜症1件)
みなさん無事に終わって良かったです。
重症のかたばかりですが、手術目的の紹介が増えてきて、ありがたいことです。頑張ります!

ブログ
少しでも社会の、眼科医療のためになればと、ブログを書き初めて、ちょうど1年がたちました。
一年前の初回ブログ
http://blog.sannoudaiganka.jp/?eid=118711

たまには疲れてしまって、「もうやめようかな。」なんて思う事もありましたが、「自分で始めたことだから、とりあえず1年間は頑張ろう。」と、どうにか続けてこれました。
数えてみると、1年間で、275回の記載を行ったようです。関係のない話題も多くありましたが、半分くらいは目の病気に関して記載したのでは?我ながら頑張ったのではないかと、今日は自分を褒めてあげようかと。

少しでも質問にこたえることができましたし、
実際にブログをみて来院して頂く事も増えました。都内からの患者様もちょこちょこ手術を受けに来られますが、茨城県の石岡市に都内から来て頂けるのは、ブログを書いてなかったら、ありえないことだと思います。
このブログがなかったら、出会う事のなかった患者様の診療や手術を行い、少しでもお力になれていたなら、こんなに嬉しい事はありません。

僕はあまりインターネットには詳しくないのですが、トップページへのアクセスを除いた、つまり、トップページへのブログを参照後、別のページをクリックしていただいた方の集計が分かるのですが、今現在で、毎日400人から500人もいるようです。初めのページのみのかたはもっと多数いらっしゃると思うのですが、僕が書いた眼科のことを、たくさんの方に呼んで頂いていると思うと、個人的には素敵なことだなぁと思います。

1年も書くとネタ切れしない?なんて、知り合いの先生に言われることがありますが、まだまだ緑内障も途中だし、黄斑浮腫、黄斑変性、黄斑円孔、ものもらい、円錐角膜、コンタクト、メガネ、斜視、弱視、老眼治療、ローヴィジョン。
ちょっと考えるだけでも。あと2年くらいはネタが持ちそうです。
体力が続くようなら、もう少し頑張って続けていきたいと思います。

だいたい、夜にお酒を飲みながらの記載です。誤字や脱字はご勘弁を!

よくなる病気、よくはならない病気、助けられない病気

今日は以下の手術を行いました。
・白内障手術 10件
・網膜硝子体手術(茎離断)2件
 (黄斑前膜1件、増殖糖尿病網膜症1件)
みなさん問題なく終わっています。

最後の症例は、未治療の糖尿病なのですが、ちょっと変な症例でした。

小さな白いカサブタが、眼底の広範囲にまんべんなく張っていて、術後にビデオで数えると18か所も。手術でキレイに取れたため、うつ伏せなども必要ありませんが、一つ一つ削り取るような方法で45分くらいかかりました。疲れた。
しかも、目の中がカサブタだらけなのに、中心部には硝子体出血は少なくて、黄斑浮腫がそれなりにあるのですが、手術前の中心視力はまだ0.9もあるのです。(反対の目は、初診時からかなりヒドイ状態で、良好な視力は望めません。)
今回の手術では、とにかく失明を防いで、上手くいけば運転免許の0.7を温存したいというのが最大の目標です。

今日のような手術では失明を防ぐことが目的で、視力の回復が得られるわけではありません。手術がどんなに上手くいっても、手術後に「あまり見えないね・・・。」とか言われる事が多く、眼科医としてはガッカリすることがほとんどです。
同じような手術をする場合には、「今回の手術は回復が目的ではありません。失明を防ぐために行うもので、むしろ手術前より少し見えにくくなります。それでも失明を防ぐためには必要です。」と、手術の前に何度も説明しているつもりです。
すると、みなさんその場では「分かった。」とおっしゃるのですが、「手術をすれば見えるようになる。」という概念が強い患者様が少なくありません。
例えば、手術前が視力0.2、手術後が0.4と、むしろ視力が改善していても、「まだすっきり見えない。」「かすむ」などと言われることも多々あります。
こちらからすると、「手術は成功して、約束通り失明を防いだ!」と充実した気持ちでも、「まだ見にくい。」なんて言われると、「まだ見えないって、現状維持が目標で、それ以上良くならないって、何度も言ってますよ・・・。」と、ガッカリしてしまいます。
白内障の手術はみんな喜んでくれるのですが、糖尿病網膜症や、網膜中心静脈閉塞症での硝子体手術、緑内障などは、現状維持が目標の事も多く(病状によって様々ですが)、基本的にあまり喜ばれないのですよね・・・。網膜剥離や、黄斑円孔でも、どんなに上手くいっても、完全に元の状態に戻ることはありえないと説明してから手術をするのですが、「少しゆがむ」「少し暗い」と、「何で治せないんだ?」という剣幕でおっしゃる方も・・・。

でも、喜ばれないと分かっていても、誰かが引き受けなければいけません。嫌な思いをしても、もっと悪くなったり、失明する可能性があるものを放っておいて、実際に失明されてしまったら、もっと嫌な気分なのかな?と、僕は思ってしまうので、なんでも引き受けてしまうのですが、たまには、ガッカリして疲れてしまう事もあります。

今日のブログはグチになってしまいました。
朝に、芸能人の旦那様が、「網膜中心静脈閉塞症で失明」というニュースがあり、もちろん当院とは関係ありませんが、「手術をするたびに悪くなったという印象」なんてコメントがあり、きっとその担当医も全力でやったろうに。と思うと、ちょっとやるせない気持ちになってしまいまして。
すべての病気が治せるわけではありません。元に戻るわけでもありません。喜ばれないと分かっていても、出来る限りの治療をしてあげたい。と、医師はきっとみんなそう思っているはず。
さっき、その芸能人のブログをみてみましたが、「手術のせいで悪くなった!」という書き方ではありませんでしたが、その文章だけを選んで報道するマスコミの取り上げ方に問題があるのでしょうか。面白く報道すればいいというものではありません。
同じ中心静脈閉塞症の患者様が、この報道を見て「手術したら失明するんだ」と思ってしまったらどうするのでしょう?元には戻らなくても、光を残せる可能性のある目を治療できなくなってしまう可能性があるとは考えなかったのでしょうか。

今日は少し感情的なブログになってしまい、申し訳ありません。最後まで読んで頂きありがとうございます。

ちなみに、僕の妻のおばあちゃんも、3年前に網膜中心静脈閉塞症になってしまい、硝子体手術も緑内障手術もして。その後も何回もアバスチンの注射をして、どうにか最近は落ち着いて0.3を保っています。出来ることは全部やったつもりですし、もっと見えるように、どうにかしてあげたいけど。
どうにもできないこともあるのですよね。無力・・・。

少し休憩。

個人的な事ですみませんが、この週末に祖母と、実家の愛犬が同時に亡くなりました。99歳と、16歳(犬なので100歳くらい?)で大往生でした。
職業上、とても迷ったのですが、今日は手術だけ終えて、夕方の外来はお休みさせて頂きました。患者様にはご迷惑をおかけしてしまい、誠に申し訳ありませんでした。
明日からは外来や、午後の小美玉での手術も通常通り行います。
群馬県まで行ったり来たりしていますが、ちょっと遠くて・・・。
ブログは数日、お休みさせて頂こうと思います。

ただの日記

今日は小美玉市医療センターで井上先生と手術です。
・白内障 8件
・眼瞼下垂 3件
夜は県内の病院様で硝子体手術のお手伝いに参加しました。

眼瞼下垂は炭酸ガスレーザーでの手術(ミュラー筋タッキング)が当たりまえになってきました。もう普通のメスを使った術式は考えられません。炭酸ガスレーザーに関してはおいおい記載していきたいと。
ホームページも更新しないと。とは思っていますが、なかなか進まない・・・。

病気のブログを書きたいところですが、まだちょっと風邪っぽいので、今日はこれで失礼します。

石岡市も雪。気をつけて来院ください!

おはようございます。
茨城県の中央部では、年に1?2回、雪が降ることが多いようです。
今朝は初めての積雪で、厚く積もったわけではありませんが、真っ白[:雪:]

当院の裏にある栗林です。キレイ[:結晶:]

道路も凍っていますので、これから来院される方は、ゆっくり気をつけていらして下さいね!早朝からスタッフが駐車場の雪かきをしてくれていますが、多少は滑るかもしれませんので、歩行にも気をつけてください。

今日の午後はかなり遠くまで手術のお手伝いに行ったり、夜はお世話になっている眼科の先生たちと食事・意見交換の予定です。高速で移動しますが、午後には雪が溶けているといいのですが[:自動車:]

このブログの題名はなんだろう?

冬はもともと乾燥するため、毎年ドライアイが悪化するシーズンです。
今年は雨が降らずに、テレビでも「記録的な乾燥状態」とのことで、外来にも「ゴロゴロする。痛い。」ドライアイの患者様が増えています。
もちろん、眼科で目薬等を出すのですが、みなさん、自分でもエアコンの風を直接顔に浴びない。加湿する。などの対応を行ってみてくださいね!
今年に入って、ドライアイの新しい目薬が発売されました。さっそく今日も処方したりしているのですが、おいおいその話も書きたいなと。

でも・・・、
今日は硝子体手術や白内障など、いろいろな病院様で手術のお手伝いをしたので、ちょっと疲れました。
お昼には網膜中心動脈閉塞症の紹介、緊急入院もあったりして。
(参考⇒http://blog.sannoudaiganka.jp/?cid=4925)

最近は、手術の非常勤と言っても、手術を教える仕事が多くなってきました。(偉そうな表現ですね・・・。手術を覚えて頂くのをほんの少しだけお手伝いしているだけです。)
人に教えるのって、なかなか難しいのですが、最近ご一緒する先生方は、みんな上達がとても早くビックリしています。

お手伝いをさせて頂く先生たちが上手になると、いつか追い越されてしまうのではないか??なんて、ちょっと心配になることもありますが、たまにビデオを見てみると、2年前より1年前、1年前より今の方が、僕自身も明らかに上達しているのかなと。(器械がよくなっているだけ?)
器械も知識も、医学は日進月歩なので、これで満足。という事はないのでしょう。どこが頂点なのか分かりませんが、まだまだまだまだ上手くなりたい!頑張るぞ!!

そうは言っても、最近、ちょっと眼精疲労を感じることが多くなり、老眼が始まったのかな?自分の目の機能としては、すでにピークを過ぎているのかもしれません。40歳が肉体的なピークだとすると、もうあとちょっとです・・・。そんなことは考えない方がいいのかな。
変なブログになってしまいました。すみません。

グチ

今日は手術日ではないのですが、少し急がないといけない人が多くて。
・白内障手術 2件
・網膜硝子体手術 4件(茎離断2件、増殖2件)
 (増殖糖尿病網膜症3件、硝子体出血1件)
無事に終わったと言えば終わったのですが、増殖網膜症のかたはカサブタだらけでの人ばかりで。
お一人はもともと網膜が全て剥がれて、他の病院で手術は不可能(意味がない)と言われ、そこからさらに何ヶ月も経っているとのこと。今回は、結局反対の目も見えなくなってしまい、生活が出来ないから。と今朝当院に。
確かに、大きな改善は望めず、手術に大きな意味はなさそうですが、少しでも明かりを残したいとのことで手術をお引き受けしました。あまりにひどい症例で、シリコンオイルを入れて、失明はなんとか防げると思いますが、やはり光が分かる程度しか保てないのかな。反対の目の、今回見えなくなった方はまずまずみえるようになりそうですが。

1月4日のブログで書いた人も、出血やカサブタはキレイに取れて、手術は成功と思いますが、広範囲に血管がつまっていて、今後、回復しても0.1くらいの視力にしかならなそう。

仕事が忙しくても、よくなる人ばかりだと、心が楽。というか疲れないのですが、手術が上手くいっても、あまりよくならないようなケースが続くと、ちょっと疲れます。

糖尿病。
どうしようもなくなってからしか、病院に来てくれない人が多いです。古い病気や、カサブタだらけで、網膜が剥がれているような人は、どうやっても回復しないのですが。
何と書いていいのか。うーん。糖尿病。頭がいたい。

今日手術のS様。ご紹介頂いた先生もブログをよく見て下さっているみたいですが、こちらはBRVO後の硝子体出血2ヶ月。適切な時期に紹介頂き、簡単に15分くらいの手術で終わりました。おそらく問題なく、すぐにお戻りになると思います。以後よろしくお願い致します。

祝 新年!

あけましておめでとうございます[:鏡もち:]
今年は大晦日や元旦には緊急手術がなく、実家で子供とのんびり凧揚げを楽しみました[:凧:]

今年は辰年です!
幕内会 介護老人保健施設「あいあい」の水槽に「タツノオトシゴ」がいます。縁起ものですので、お時間のある方は見に来て下さいね!石岡のお獅子さんもいますよ!

本日より今年の外来が開始となりました。
お正月明け初日なのですいているかな?と思っていましたが、午前だけで60名といつも通り。さっそく網膜硝子体疾患の紹介が数名あり、中にはこんな人も。

40代の無治療の糖尿病です。大型トラックの運転手さんとのことですが、大型の免許はさすがに難しいかな・・・。そうは言っても、出来るだけの事はしなくては!!右目(写真左)は来週そうそうに手術の予定となりました。
初日から重い症例ですが、おかげで、お正月気分も吹き飛びました!
さあ、今年も頑張るぞ!!!!

ブログの更新も出来る限り頑張っていきます。
今年もよろしくお願い致します。