色覚異常? 検査・診断

今日の手術は白内障手術が7件で、無事に終わりました。
だんだんと、暑い夏が増えてきましたね。

今年はアサガオの緑のカーテンに挑戦しているのですが、どのくらい育ったか、
毎朝毎朝気になってしまいます[:見る:]

色覚異常? 検査・診断
先天色覚異常の多くは、実は問診だけで診断が付きます。
というのも、眼科に受診する時点で、ご両親や自分自身で色覚異常だと認識して相談に来ることが多いからです。
色覚異常の多くは、先天赤緑色覚異常と呼ばれるL-錐体M-錐体の異常なのですが、男女を決定する染色体(遺伝子)に原因があることがおおく、殆どの患者さんは男性になります。
父親や、母方を含むおじいさんや、おじさんに、同じような症状の方がいるため、受診時にはなんとなく気がついていたり、すでに自覚していていることが多く、「父親やお爺さんが色覚異常で、この子もなんとなく色を間違えやすいみたい。正確に診断できますか?」という相談や、「色覚異常ですが、この職業に就くのは可能ですか?」という相談が多くなります。

実は、先天赤緑異常は軽いものを含めると、なんと、日本人男性では20人に1人弱(5%弱)と、とても身近にありふれたものなのです。(女性では500名に1人弱と極端に男女差があります。)

次に黒っぽい赤黒っぽい緑などの見分けが付きにくいかどうか?等を聞いて、赤に関連したものが見えにくい⇒L-錐体異常(1型)と診断がついてしまいます。

そうは言っても、本当に患者さんが来た場合には、せっかく受診して頂いたので、きちんとした検査を受けて頂きます。

?仮性同色表
いくつか種類があるのですが、当院では石原式仮性同色表を採用しています。

正常色覚では数字が書いてあったり、クネクネの迷路を指でなぞったりすることが可能です。色覚異常で、赤や緑などの背景と文字や線の見わけが付きにくい場合には、数字が読みにくくなります。
全てのページを検査すると、かなり軽い色覚異常でも、発見することが可能です。逆に、仮性同色表をスラスラ判読できる場合には、色覚異常は心配ないとも言えます。
(たまに、本当は物が見えるのに、見えないふりをする困ったお子さんや、保険金の裁判中なんていう仮病・詐病の人が来院されます。仮性同色表には、ある程度の視力があれば、色覚異常の方でも判読できるページもあり、そういう判定にも役立ちます。内緒のページなのでUPはできません!)

パネルD-15テスト
グラデーションで色がついたパネルを、色合いが近い順から並べていくテストです。一番左端の青だけは固定で、順に15個のパネルを並べていきます。

正常色覚では上のように順に並べることが可能ですが、

色覚異常では、上のようにごちゃごちゃと並べてします。
パネルの裏側には番号が付いていて、

並べ方によって、赤の異常なのか、緑の異常なのか、青の異常なのかを判定することができます。
(パネルD-15は、色覚異常が軽度の場合には正常に配列が可能で、中程度以上の異常を診断することが可能です。)

アノマロスコープ
光の3原色で書いたのですが、赤の光と緑の光を合わせると、黄色の光ができます。アノマロスコープは、上下に2つに分けられた丸があり、

・上半分は緑→黄色→赤へと変化、
・下半分は黄色の明るさ(明るい黄色・暗い黄色)を変化
させることができる装置です。
正常色覚では、少し暗い黄色で、上下の色がほぼ同じになるように調節することが可能ですが、色覚異常者では「正常者が上下の色は異なる色だ」と判断する状態で、色が同じになった。と認識します。
この上下の色の解析により、どの錐体にどの程度の異常があるのかを、かなり正確に判定することが可能です。

どこま正確なのかは不明ですが、i-padのアプリで、パネルD-15などを見つけました!3000円で購入してみました。

医学で使うものって、値段がなんで??と思うものが多いのですが、上記の正規の検査機器は8万円以上します。僕は結構いろいろな病院で勤務歴がありますが、当院以外では大学病院くらいでしかパネルD-15を見たことがありません。
数千円のアプリでも正確な検査が可能なのであれば、日本中の眼科で使われるようになるのかな??と期待をしつつ、しばらくは両方の検査をやって頂き、正規のものと判定が異なるかどうかを確認してみたいと思います。
注)アプリには、あくまで参考です。正確な診断は病院で正規の検査を受けるべきだと注意書きがありました。

色覚異常? どんなふうに見える?

色覚異常? どんな見えかた?
錐体細胞には、L-錐体M-錐体S-錐体があることを書きましたが、多くの色覚異常は、L-錐体M-錐体に関するもので、先天赤緑色覚異常と呼ばれます。

では、L-錐体が全く機能しない場合には、赤い色・光が真っ暗に見えるのか?というと、そうではありません。L-錐体は赤い光(長波長)によく反応しますが、それ以外の光にはある程度反応します。
逆に、M-錐体S-錐体も、多少は赤い色・光に反応しますので、もし、L-錐体が全く機能しない場合でも、赤い色・光を見たときには何も感じないわけではなくて、正常色覚者と比べて別の色合いに見えてしまうのです。

L-錐体(赤)と、M-錐体(緑)の完全な機能消失(色盲:2色覚)の場合の、実際の見え方のイメージは以下のように推測されます。

ただし、実際に色覚異常の方の見え方を実感することは出来ないので、とても難しい範疇です。重度の異常である色盲(2色覚)の方は少なく、上記のイメージはやや極端な例ですが、赤や緑の錐体の機能が弱い場合の、色弱(異常3色覚)では、その程度によって上記のイメージと正常との間に位置することとなります。

「赤が赤に見えないなんて、大変そう。」と思うかもしれませんが、「赤を赤だと認識する」ということは、生まれてからの経験によって獲得するものであり、もともとそういう世界に生まれた人たちは、自分の中だけでは違和感を感じません。
問題は、正常色覚の人との間で、色を判別する能力が異なることで、間違えた色と判断してしまうこと(色誤認)が生活上の不都合になります
赤いカードと緑のカードが置いてあって、「赤いカードを取って!」と頼まれたときに、緑のカードを選んでしまったり。ということです。

色覚異常で重要なのは、「赤が、正常色覚者にとっての赤に見えないこと」ではなく、正常色覚者と色覚異常者とを比べて、どういう風に見えにくいのか?、何色と何色が見分けがつきにくいのか?ということを、お互いに認識をすべきだということです。

テレビの構造がそうであるように、光の3原色の組み合わせで、殆どの色が作成できることを色覚異常?で記載しましたが、この3原色()を120度づつ3等分にならべ、色相によって順序良く色を配置したものを、色相環といいます。

環の反対側に位置する色を、捕色といいますが、相手を引き立てる・目立たせる色になります。聞いたことがあるでしょうか?
正式な色相環だと、ちょっと分かりにくいので、目立つ色だけ端折って抜き出してみます。

正常色覚だと、このような色の配置で、それぞれが独立して認識されるのですが、色覚異常の場合には、この環の形に変形が起こります。


これはL-錐体の異常(1型)でのイメージ図です。環が横方向から押しつぶされるような形状になり、赤と緑、青と紫などが正常な色覚に比べて、近い色・似たような色として認識されます。L-錐体の機能が低ければ低いほど、環のつぶれ具合が大きくなりますが、L-錐体が全く機能しない(1型2色覚:赤の色盲)では、環が完全につぶれて、赤と緑がほぼ同じ色として認識されます。

M-錐体の異常(2型)では、環がつぶされる角度が異なり、

こんなふうに、斜めの方向に近いイメージになります。障害の程度によって、環のつぶれる具合、色が分かりにくくなる程度が異なります。(色盲ではペッタンコ)

正式には上記の色相環のみではなく、色の飽和度や彩度、明るさなどが様々に組み合わさって、さらに複雑に色の認識に差がでます。

七夕

今日の夜は、知り合いの先生の病院に、緊急の硝子体手術に呼んで頂きました。
今週はここまで、月・火・水・木と、網膜硝子体手術がありました。
土曜日も他院様でお手伝いの予定が入っているので、もしも明日、網膜剥離の緊急が来たら、月曜?土曜の全てで硝子体手術を行うことになり、人生初の経験です[:びっくり:]

先ほどクリニックに戻ってみると、玄関や病棟に、七夕飾りが飾ってありました。

スタッフが飾ってくれているようです。
(夜なので、ちょっと暗い写真になってしまいました。)
患者様にも短冊を配ったのかな?
「おばあちゃんが早く退院できますように。」
「早く元気になりますように。」
なんていう願い事や、
お子さんでしょうか?
「宝くじがあたりますように。」
「友達が100人できますように。」
なんていう短冊も。
「クリニックが平和でありますように。」や、
「いい出会いがありますように。」は、スタッフのかな??
夜にしみじみ読んでいると、なんだか暖かい気持ち。
僕の机にも短冊が置いてあって、書かなくてはいけない雰囲気を感じましたので、
「医学が発展して、治せる病気が増えますように。」と、ちゃんとした医者っぽく書いてみましたが、本心は、「飲んでも食べても、γGTPとコレステロールが正常でありますように。」が一番かな??

色覚異常? 病態と分類

今日の午後は以下の手術を行いました。
・加齢性下眼瞼内反症(逆さまつ毛)1件
・翼状片手術 1件
・白内障手術 11件
・網膜硝子体手術(茎離断) 3件
 (黄斑前膜2件、網膜中心静脈閉塞に伴う黄斑浮腫1件)
まずまずの症例ですが、17時前には終わってしまいました。手術の準備や移動などがとてもスムーズで、スタッフに感謝です。ありがとう。
今日は早めに帰って、子供の相手もできました。

色覚異常? 病態
網膜の中の視細胞に光が届いて、物が見えるときに、錐体という視細胞が色を判別するのに役立つことを、色覚異常?にて記載しました。
赤色によく反応するL-錐体、緑色によく反応するM-錐体、青色によく反応するS-錐体の3種類が、それぞれ光に反応し脳へと信号を送ります。そして、3つの錐体から届けられた情報を脳が再合成して、色を再現するのです。

色覚異常?光の3原色について書きましたが、

例えば、緑の光が目に入ると、M-錐体が主に反応し、脳に信号を送ります。
黄色の光が入った時には、L-錐体M-錐体が主に働き、脳に信号を送るのですが、脳ではこの2つの信号を再合成して黄色と判断します。
強い白い光を見たときは、L-錐体M-錐体S-錐体の全てが強く反応するのです。
(一般の方が分かりやすいかな?というレベルで書いています。専門的に表現が異なることはご理解下さい。)

色覚異常とは、この3つの錐体のどれかに異常があり、ある色の光への反応がなくなってしまったり、鈍くなってしまうことを言います。
ある錐体が全く機能しないものを色盲反応が弱いが、ある程度は機能するものを色弱と呼びます。
実は、最近の正式な学会などでは、色盲や色弱という呼び方はされなくなり、
1つの錐体が全く機能しない場合に、残りの2種類の錐体で読み取ることから2色覚(以前の色盲)
1つの錐体が正常には機能せず、反応が弱いながらも、一応は3種類の錐体が機能している場合に、異常3色覚(以前の色弱)
と呼ばれるようになっています。

また、専門的ですが、
赤に反応するL-錐体の異常⇒1型
緑に反応するM-錐体の異常⇒2型
青に反応するS-錐体の異常⇒3型
などという分類もあり、

上記の分類とあわせて、例えば赤に反応する錐体が全く機能しない場合には、1型2色覚、少しは機能する場合を1型異常3色覚というように呼びます。

と、ここまで書いてみましたが、自分で読み返してみても、眼科医とかではない皆様に呼んで頂いても、全く分からないのでは??と、ちょっと冷や汗をかいています。困ったな・・・・。

赤・緑・青を感知する錐体のどれに異常があっても、色覚異常になるわけですが、赤だけの場合、赤と緑の場合、青だけの場合、全ての錐体が駄目な場合(杆体1色覚:全色盲)など、様々な組み合わせがあり、組み合わせの種類によって、「どのような見え方になるのか、視力がまずまずなのか、視力も悪いのか。」症状は様々なのですが、全ては書ききれないし、逆に分かりにくくなってしまいそうです。
実は色覚異常をお持ちの方の大多数は、1型色覚(L-錐体の異常)、2型色覚(M-錐体の異常)の2つになるので、今後は、この2つについて書いて行くことにしますね。
先天的なL-錐体の異常M-錐体の異常をまとめて、先天赤緑色覚異常と呼びますが、一般的に先天色覚異常といえば、この赤緑異常のことを言います。
(先天性の杆体1色覚:全色盲などは数万人に1人の病気で、僕の人生ではまだ担当したことがないくらい稀な病気です。)

色覚のこと、ちょっと書こうと思ったのですが、なんだか大変な分野です・・・。もう何回かに分割して書いて行きたいと。

H24年6月の手術実績:茨城県 山王台病院 眼科

今日は以下の手術でした。
・翼状片(巨大)手術 1件
・白内障手術 7件
・網膜硝子体手術(裂孔原性網膜剥離)1件
無事に終わりました。

ちょっと医学的なブログの更新ををサボっていましたが、僕も人間なので、たまには休みが必要です。でも、ズルズル怠けないように、目標を。
今週中に色覚異常について書ききるぞ!

さて、6月の治療実績を集計しました。先月は緊急手術が少なくまずまず落ち着いて、診療ができました。
H24年6月の手術実績
手術合計 120件
内訳

・白内障手術 75件

・網膜硝子体手術 15件(糖尿病・網膜剥離・眼底出血・黄斑円孔など)
・緑内障手術 3件
・涙器の手術 5件(NSチューブ・涙小管断裂など)
・眼瞼(まぶた)の手術 10件(眼瞼下垂・さかさまつげ・霰粒腫)
・結膜の手術 2件(翼状片)
・その他の手術 10件(斜視・瞳孔形成・角膜形成など)

レーザー手術合計 10眼
内訳
・網膜光凝固 4件(糖尿病・眼底出血などに対するレーザー)
・YAGレーザー 3件(後発白内障に対するレーザー)
・SLTレーザー 3件(緑内障に対するレーザー)

*手術数は、分院である小美玉市医療センターとの合計数です。手術数は基本的に保険診療で請求された件数です。両眼同時手術などは2件と計算しています。 白内障の手術時に、逆さまつ毛や眼瞼下垂の手術を追加で行っておりますが、それらはカウントしておりません。また、病気が古くてNSチューブが挿入できなかった症例などもカウントしていません。

抗VEGF薬 硝子体注射 26件(加齢黄斑変性症などに対する注射です。ルセンティス・マクジェン・アバスチンの合計)

ステロイド薬 テノン嚢注射 12件(糖尿病や網膜静脈閉塞症などでの黄斑浮腫などに対する注射です。トリアムシノロン)

白内障などの緊急性のない手術の待ち時間は、約3ヶ月半待ち、10月後半からの予約となっています。

白内障手術 硝子体手術 眼科手術専門 山王台病院 附属 眼科内科クリニック
(茨城県 石岡市 小美玉市 かすみがうら市 土浦市 笠間市 行方市 鉾田市 茨城町)

色覚異常? 錐体と光の波長(色)

今日は以下の手術を行いました。
・白内障手術 9件
・緑内障手術 1件(ぶどう膜炎後の隅角癒着解離)
・斜視手術 1件(外斜視+上下斜視、前後転+移動)
・網膜硝子体手術 3件(茎離断2件・増殖1件)
(黄斑円孔1件、硝子体混濁+黄斑前膜1件、増殖糖尿病網膜症1件)

無事に終わりましたが、硝子体手術では外来の診察では分からなかった、予想外の重症例があったりして、結構今日はヒヤヒヤしました。日帰りで硝子体を行う事が増えていますが、自宅でうつ伏せをするのは大変なので、日帰りは簡単な症例だけの方がいいのかなぁ・・・。
しかし、コンステレーションはすごい。急な難症例でも、以前の器械と比べて安心感が違います。専門的ですが、もし穴が開いても、剥がれてこないのですよね。器械がいいだけですが、なんとなく自分が上手くなった気分で、なかなか[:グッド:]

色覚異常? 錐体を光の波長(色)
人間の網膜には、光を感じ取る「視細胞」という細胞が、片方の目だけでも1億個以上あります。
視細胞は大きく2種類に分けられ、強い光を色まで細かく判別可能な「錐体細胞;すいたいさいぼう」と、明るい・暗いしか分かりませんが、弱い光でもしっかりと反応する「捍体細胞;かんたいさいぼう」になります。
網膜の中心部である黄斑には、錐体細胞が密に存在し、細かいものを判別したり、色を判別したりする事に長けています。黄斑から離れるほど、錐体細胞は少なくなりますが、網膜全体では600万個程度の細胞があると推測されています。
捍体細胞は黄斑以外の部分に、錐体細胞に比べるとまばらになりますが、網膜の全域に広く存在し、網膜全体では約1億個もの細胞があるようです。

ここで話が変わりますが、
人間に見える光は、可視光線といって、波長が370nm位から780nm位までの間の光になります。それよりも、波長が短い光が紫外線、長い光が赤外線になりますが、
可視光線の中では、長いものから、短くなるにつれ、
長い赤外線::短い紫外線
という、色として人間に認識されています。

ここで、視細胞・錐体細胞の話に戻りますが、人間の錐体細胞は、光の3原色である赤・緑・青の光を、それぞれ最もよく吸収する細胞に分かれていて、それぞれ、?L-錐体、?M-錐体、?S-錐体と呼ばれています。
?L-錐体
主に560nm程度(Long:赤い光)によく反応する視細胞です。
?M-錐体
主に530nm程度(medium:緑の光)によく反応する視細胞です。
?S-錐体
主に430nm程度(short:青い光)によく反応する視細胞です。

3種類の錐体細胞のうち、例えばL-錐体に異常があると、赤の光が分かりにくくなるのですが、そのあたりはまた次回。

今日もお読み頂きありがとうございました。

色覚異常? 光の3原色と色の3原色

親知らず抜歯後で、やっぱりちょっとは歯が痛く(食べたり、ハミガキしたりするからかな?)、今日の外来ではちょこちょこ痛み止めを飲みました。
お昼の手術も痛み止めを飲みながらですが、
・白内障手術 7件
・瞳孔形成+抜糸+LRI+結膜弛緩症手術などまとめて 1件
無事に終わりました。

色覚異常?
光の3原色と色の3原色

子供の時に、色の3原色って習いました??
赤と青と黄色をの混ぜ合わせて、いろいろな色が作れるってやつですね。
正式には、赤紫(magenta)、青緑(cyan)、黄色(yellow)を使う場合が多いのですが、青(青緑)や黄色を混ぜると、緑になるってやつですね。

こんな感じ。色の3原色は、絵の具や絵画などで触れ合うせいか身近に感じるのは僕だけでしょうか?混ぜれば混ぜるほど、色が暗くなる特性があり、混ぜるほど光のエネルギーが減少するので、減法混色なんて呼ばれます。3色を混ぜると黒に近づくのですが、図工の時間に、絵具を混ぜるほど茶色や灰色、黒などの暗い色になった覚えがあります。
プリンターなども、色の3原色が基本になっています。(最近は出来るだけ色を細かく再現するために、6色インクなんていうもの流行っていますが)

では、テレビやパソコンのモニターも、同じ色の3原色で出来ているのかというと、ちょっと違うのですよね。
光(発光体)で色を作る場合には、光の3原色というのがあって、
赤(red)、緑(green)、青(blue)の3つの色を組み合わせて、様々な色を作り出します。色の3原色では、色を混ぜるほど暗くなりましたが、光の場合は、色を混ぜるほど明るくなる性質があり、混ぜるほど光のエネルギーが加算されるので、加法混色と呼ばれます。
赤と緑の光を混ぜると、黄色になるのですよね。絵具のイメージだとちょっと想像しにくいのですが・・・。

こんな感じで、赤・緑・青の3色の光を加えると、白を作り出すことができるのです。
テレビや、パソコンのモニター、携帯電話やスマホも光の3原色を使って色を表現しています。
(最近は、液晶テレビでクアトロンなんていう、黄色を加えて4色を使ったタイプも発売され出しましたが、黄色がキレイに光る分、赤・青・緑の明るさは落ちるんですよね。)

なんだか、美術の授業みたいになってしまいましたが、
実は人間の目は、光の3原色と同じで、赤と緑と青を感知する視細胞から出来ています
色覚異常は、この赤・緑・青のうち、一つまたは、2つ、または3つの全てに異常があり、色の感じ方に障害を起こす病態の総称です。

抜きました!!!! 親知らず抜歯体験談

眼科の話ではないのですが、僕の経験が参考になる人がいればいいな。と記載をしてみます。

昨日の夕方、予定通りに、
小美玉市医療センターの口腔外科で親知らずをやっつけて頂きました!

1本づつ4回か、2本づつ2回か、4本づつ1回か・・・。
悩みましたが、なかなか休みもないので、一回で治してしまう事に。

16時、病院に着。
少しだけ眠くなる状態で抜いて頂くよう(セデーション)お願いしたので、外来処置室で看護士さんに点滴をしてもらい、化膿予防の抗生物質を入れました。(眠くするかどうかは、ケースバイケースと思います。僕は数が多いのと、小心者なので、お願いしました。)

16時30分、口腔外科の処置室で、座ったら仰向けに倒れる椅子?(眼科の手術とにています。)に寝て、口を開けます。
少し眠くなる薬を入れて頂き、フンワリした気分の中で、ハグキに麻酔の注射が!薬のせいか、思ったよりは痛くない。その後、「抜きますよー。」と言われて、奥歯が引っ張られるような気がして・・・・・、

いろいろ報告するつもりが、実はここからの記憶がありません[:冷や汗:]
ちょっと眠りすぎちゃったかな?

17時、気持ちよく目が覚めると、口腔外科の先生たちは、隣の処置ベットで別の患者様の処置をしています。
もちろん、難しい人、簡単な人がいるでしょうが、今回は30分弱で4本の抜歯。
「あれ?これ、もう終わっているの??」というのが正直な感想です。
寝不足もあり、念願のお昼寝?をしたようで、なんだか気分爽快です。

・少しは血がにじむ。いっぱい出たらガーゼを噛みしめる。
・痛い時は痛み止めを飲む。
・化膿予防の抗生物質を飲む。
・19時ころからは飲食可。
・氷などで冷やしすぎると、逆に腫れることがあり、やらない。
・痛みは当日夜、腫れは翌日がピーク。
・糸で縫ってあるので、1週後くらいに抜糸に行く。

など、簡単な説明を聞いて、
念のため、妻に迎えに来てもらいました。

18時の帰宅時は、「奥歯がずーんと重い」「下あごがしびれる」という感覚以外は特に症状がなく、本当に抜いたの??という感じでした。

19時に、おなかが減って(お昼も食べてません)、普通にパスタと豆腐を食べようとしたところ、奥歯で噛んだせいか、
なんと、ここで思わぬ激痛!!(麻酔が切れたのかな?)
「家にあると思うので。」と、痛み止めをもらわなかったのですが、探しても家にないことが判明し、急いでクリニックへ行き、痛み止め「ロキソニン」を2錠飲むと、痛みが和らぎました。
4つのうち、左下のハグキから、ほんのちょっとだけ血がにじんでいましたが、そのまま気にしないことに。(血の匂いが、ちょっと不快です。)

簡単に入浴をして、ちょっと仕事して、漫画を読んで、23時ころに就寝。

朝の5時に、痛みが再発し、痛み止めを内服。

8時30分にに起床(今日はちょっとだけ寝坊です。)
昨日の夕飯後の痛みを思い出し、なんとなく朝ご飯はジュースだけに。
明け方に痛み止めを飲んだせいか、痛みはなく、昨晩の左下の出血も止まっています。

10時に、クリニックで、昨日の外来手術の患者様や入院の患者様の診察。
手術後の経過も問題なく、痛くて診察出来なかったらどうしよう。と思っていましたが、全く問題なく診察をしたり、質問に答えたり出来ました[:グッド:]


翌日が一番腫れるとのことでしたが、今の写真です。
ほとんど腫れてないですよね??
(ちょっとエラが張っているのはもともとです。)

汚い口で申し訳ありませんが、出血も止まっています。
ちょっと黒い点のようなものは、キズ口を縫った糸です。
(僕は生まれつき歯の数が少ないと言われています。今回さらに4本減。)

またまた、微妙な写真ですが、抜いた歯を頂きました。
1本は砕いてから抜いたようで、欠片を見せてもらったものの、医療ゴミ箱へ。

妻も娘たちも、「今日は安静に寝てなさい。」とのことで、出かけてしまいましたが、一人ぼっちで暇なので、ブログを更新してみました。(ちゃんと寝てないから、怒られるかな?)

明け方に痛み止めを飲んだきり、痛みもないですし、心配していた仕事への影響ですが、この分なら明日から、全く問題なく働けそうです。夜はまた通常の食事に挑んでみます。

口腔外科の中戸川先生、片山先生、思っていたより痛みもなく、術後も楽でした。どうもありがとうございました。
追伸:
昼にプリンを食べて、つい普通にハミガキをして奥まで磨いてしまい、糸が一本とれちゃいました。(6-0黒シルクかな??)
バカですみません。出血は全くないので、とりあえずそのままにしておきますね。

行ってきます。

今日はお昼すぎから親知らずの抜歯の予定でしたが、
ちょっと急がなくてはいけない手術があったので、午前外来終了後に、
・白内障手術 2件
・眼内レンズ縫着術(無水晶体眼)1件
・網膜硝子体手術(茎離断・黄斑変性の網膜下出血)1件
をやっつけて、

ちょっと遅れましたが、
今から分院の小美玉市医療センターに行ってきます。
自分が手術をされるのは緊張しますね・・・[:冷や汗:]
経過はまたあとで報告します。

大学病院??

今日の外来も混みました。
とくに午後のクリニックは、お待ちいただく患者様が多くなってしまい、申し訳ありませんでした。

近隣の脳外科・内科様から、視神経炎という病気や、井上先生から原田病という病気の紹介があり、緊急入院も多くて、結構大変・・・。
とブログを見渡しても、原田病も視神経炎も、まだ書いていないようですね。
どちらも、そうありふれた病気ではなく、同時に紹介って大学病院のよう。
ブログも充実させたいのですが、なかなか忙しくて今日はお休みです。

親知らずを4本抜くのも、あと2日に迫っており、しっかりご飯も食べておかないと・・・。