今年は大震災、原発問題、世界不況など、大変な年でしたね。
まだまだ解決の道が見えない中ですが、日本の底力で、来年は少しでも良い年になることを祈っています。
病院を空けるわけにもいかず、ボランティア活動なども難しかったため、東北から避難された、十数名の手術を引き受けさせて頂いたくらいで、なかなか被災者様たちの力にはなれませんでしたが、引き続き、少しでも出来ることがあれば。と考えてきたいと思います。
さて、先ほど幕内会の診療実績の統計をupしましたが、H22年5月に就職させて頂いて以来、初めて丸1年という期間を過ごさせて頂きました。
仕事・病院としての1年を振り返ると、今年はとにかく満足感がありました。自己満足かも知れませんが、医師としてやれることはやりきった。という気持ちです。
もちろん、全ての患者様にパーフェクトな対応ができたわけではありませんし、ご満足いただけない部分もあったかと思います。これまでの、僕の医師の人生の中では最もきちんとした仕事ができた。という意味です。
幕内会だけでも1300件以上の手術を担当し、また、非常勤手術としては県内外で合計7施設の手術に呼んで頂き、300件以上の手術に参加させて頂きました。忙しいのは忙しかったですが、僕の仕事は治療をすることですから、仕事をたくさんさせて頂くことができたのは、とても嬉しく思います。
当院のいいところは、スタッフの全員が仕事に積極的なところです。
・網膜剥離などは基本的に診察当日の数時間以内に手術が可能でした。黄斑円孔なども翌週?翌々週には手術を行えました。これらの手術は、発症後、早期に治療をする方が視力予後が良いことが分かっています。多くの医院では、医師が早く手術をしたいと思っても、「夜の残業は嫌。ベットがない。1日の件数や手術枠が決まっているから。」などと、他のスタッフの都合などで数日後に延ばさざるを得ないこともあります。
いつも僕が「手術をしたい。」というと、何の不満もなく、すぐに完璧に準備をしてくれる、看護師・助手のみなさん。本当にありがとう。診察の補助も効率よく、とにかく働きやすいので助かっています。
・緑内障の視野検査や、子供の検査などは、誤差が起こりやすいものです。世の中には、誤差がある検査結果になって、そのままで終わりにしてしまうスタッフも多いものですが、いつも何度もやりなおして、正確な検査結果を出してくれますね。眼内レンズの計算や、複雑なOCTの撮影も、完璧にこなしてくれてて、検査結果の正確さ、とっても信頼しています。子供の斜視や弱視も、優しく、機嫌を取りながら行ってくれる、ORT(視能訓練士)のみなさん。本当にありがとう。
・眼科ができて2年弱、内科や外科に比べると特殊な検査や処方が多く、まだまだ事務のみなさんも不慣れなとこがあると思います。事務仕事中に予約の電話がたくさんなると、大変なこともあるでしょう。診療の案内や、できるだけ早く正確な会計を頑張ってくれたり、レセプトの時期は毎日毎日、早朝から夜の日付が変わるまで頑張ってくれる、事務のみなさん。本当にありがとう。
・同じく、眼科のケアは少し特殊ですので、まだ不慣れなこともあるかと思いますが、術前後の全身管理、点眼や、網膜剥離の手術後のうつ伏せの指導など、しっかりやってくれる病棟の方々。ありがとうございます。
・いつも的確に手術時期を見極め、網膜剥離などは手遅れになる前に、早急にご紹介して頂ける、知り合いの眼科の先生方。ありがとうございます。
・石岡市や、かすみがうら市、小美玉市、行方市などの、内科や外科など、他の診療科の先生方からの紹介もかなり増えました。自分以外の科のことも気を使って、詳細な紹介状を書いてくれるかかりつけの先生方、いつもありがとうございます。
・家庭での時間が多くは取れませんが、パパっ子でいてくれる子供たち、しっかりとサポートしてくれる妻にも感謝をしています。ありがとう。
普段、時間がなかったり、恥ずかしかったりで、なかなかお礼が言いにくいのですが、ブログで記載してみました。(それでも恥ずかしいですが。)
よく、みんなに「無理しないで」と言われますが、来年も、懲りずに、もっともっと頑張って、無理してしまうつもりです。みなさんも忙しくなると思いますが、地域医療のためにご協力下さい!!
では、よいお年を[:グッド:]