今日は午前が小美玉で外来、午後はクリニックでした。
午後の外来は、久しぶりに、ものすごーく空いていてのんびりでした[:よつばのクローバー:]
こういう時間に診断書とか、書類の仕事をやっつけてしまうといいのでしょうが、外来中と思っていると、なんだかんだ気になっちゃって、他の仕事はなかなかテキパキとは進まないんですよね。要領がわるいのかな??
今日も糖尿病に関してです。
糖尿病眼手帳(とうにょうびょうがんてちょう)
糖尿病などの患者様は、かかりつけの内科などで、血糖値や血圧を書いてもらう手帳をお持ちの方が多いと思います。
外来で先生に、「血糖は189で・・・」とか言われても覚えにくいですが、ノートに書いてもらえば確実ですよね。そして、何より自分の体のデータをきちんと保管することで、治療にもより積極的に参加できます。
眼科でも、「今回は出血が少し増えていますね。・・・・次回は4ヶ月後で。」なんて言われても、普通は、なかなか把握できません。
「症状もないのに、出血??増えているって、失明するの??」という具合に思ってしまう人も多いはず。
また、急に説明されて、理解もあいまいなまま、内科の先生に「眼科の結果はどうでした?」と聞かれても困りますよね?
?自分の病気・病状をきちんと理解する
?内科医・眼科医の間の連携を深める
この目的のために、とっても便利で重要なものが
「糖尿病眼手帳」なのです。
糖尿病眼手帳は日本糖尿病眼学会により作成され、
増え続ける糖尿病、糖尿病網膜症による失明を防ぐ、
糖尿病網膜症の早期発見、適切な治療、そして患者様の診療放置・中断をいかに防ぐかということを目的としています。
こんな感じ。ポケットにも入ります。
内科様などで渡される、血糖コントロールのノートを一緒に持てるサイズです。
中には、こんな説明も。
赤線を引いてみましたが、ここが重要です。
自覚症状が出てからでは遅いのです!!
眼底検査の目安ものっています。
ただ、これならまず安全という、一般的な目安であって、
増殖期で2週間?1ヶ月、増殖前で1?2ヶ月とでとかありますが、
実際にはもう少し間隔をおいて来て頂くことが多いです。
(血糖が異常に高い人や、レーザーや注射の治療中の人は、毎月来てもらう事もありますが)
病気の説明もありますので、自分が現在どの段階にいるのか。なども理解しやすいと思います。
これが、診察後に僕たちが記載するページです。
診察日や、次回の予定、視力、眼圧、網膜症の様子や、悪化・改善・横ばいなどが記載されます。
日本中ではすでに100万部以上の手帳が使われたようです。
当院は網膜症の手術などで紹介を頂くことが多いので、まだ開院1年半ですが、在庫からは、すでに500?600部をお渡ししたようです。糖尿病の患者様はたくさんいらっしゃいますね。
ご本人がご希望されない場合には、お渡ししていませんが、本当は、出来る限りお持ち頂きたいなと。
眼科の受診後は、内科の先生に見せて頂ければと思います。目の状態によって、内科の治療を変更頂くこともよくあります。また、診療情報といって、紹介状の記載にはお金がかかってしまいますが、このノートの記載は無料です。(たぶん全国で。)
また、なにかの理由で別の眼科様に受診する場合にも、眼科医が見れば、これまでの経過が一発で、かなり正確にわかります。転勤が多い人で、眼科を毎年変更しなくてはいけない人も、次の眼科の先生がノートへの記載を引き受けてくれます。(普通の眼科医ならきっと。)
そう思って、お渡しするのですが、たまーにお渡しした当日に、待合室の忘れものになっていることが・・・[:冷や汗:]
白内障手術 硝子体手術 眼科手術専門 山王台病院 附属 眼科内科クリニック
(茨城県 石岡市 小美玉市 かすみがうら市 土浦市 笠間市 鉾田市 茨城町)