今日は以下の手術を行いました。
・白内障手術 7件
・翼状片手術 1件
・眼瞼内反症手術(さかさまつげ) 1件
・角膜形成術(乱視減弱)1件
・網膜硝子体手術 3件
(糖尿病黄斑浮腫1件、糖尿病網膜症硝子体出血1件、黄斑前膜1件)
みなさん無事に終わって良かったです[:拍手:]
今日は、翼状片が黒目の中心を超える症例で、キレイに切除するのが大変だったのですが、かなりキレイに取れて良かったです。術後の写真とあわせて、後日upします。
また、眼瞼内反症は加齢によるもので、いつもは皮膚を切除したり、筋肉を短縮したりするのですが、最近雑誌でみた新しい術式を行ってみたのですが、とてもよい感じで結果が楽しみです。まぶたの手術は麻酔の注射が少し痛いのですが、今日はペンレステープといって、注射の前に皮膚に張っておくと、痛みを感じにくくなるシールを使ってみました。あまり痛くなかったとのことで、今後は全員に使用したいと思います[:見る:](もちろん無料です。)
今日からしばらく、結膜炎のことを書いてみようかなと。
結膜炎(けつまくえん)
結膜炎とは、白目(強膜)の上を覆っている半透明の粘膜、つまり結膜に炎症がおこっている病態です。
炎症(えんしょう)というと専門的な言葉になってしまうのですが、炎症とは、体に何らかの有害なことが起こった時に、体におこる免疫反応のことです。炎症がおこった部位は、熱を持ったり、赤くなったり、痛みがあったり、組織が腫れたり、分泌物が増えたりします。
例えば、インフルエンザウィルスを吸い込んで、ウィルスがのどにくっつくと、体は免疫と呼ばれる力をつかって、のどに炎症を起こします。のどが熱をもち、赤くなり、痛みがでて、腫れます。分泌が増えて痰がでます。このような炎症を起こすことで、体をウィルスから守ろうとするのです。
結膜炎は結膜に炎症が起こっている病態ですが、一般的に結膜炎というと、バイ菌による感染を思い浮かる方が多いようです。特に夏場などに流行する、流行性角結膜炎(はやり目)などが有名です。
しかし、結膜炎という言葉・病名は、決して感染症のみで起こるわけではありません。
・アレルギーによって炎症が起これば、アレルギー性結膜炎。
・感染によって炎症が起これば感染性結膜炎。
特に細菌なら細菌性結膜炎、ウィルスならウィルス性結膜炎です。
・ドライアイによって炎症が起これば、乾性角結膜炎。
などというように、原因はさまざまで、何かしかの原因で、結膜に炎症が起これば結膜炎といいます。他には、こすったことが原因で炎症が怒ることもありますし、今のような暑い時期には汗が入って結膜炎を起こすこともあります。手術後は多かれ少なかれメヤニがでますが、術後性結膜炎です。
まぶたの凹凸や逆さまつ毛でこすれるなど、加齢によって日常的に炎症がおこるようになると慢性結膜炎などとも言います。
結膜炎の症状は、痛み、ゴロゴロ、赤み(充血)、メヤニなどになります。
何によって炎症が起こっているのかを調べて、治療法を考えるのが僕たち眼科医の仕事です。ただし、診察所見のみで診断することは難しく、たとえばゴミが入ったとか、夕方に症状が強いとか(ドライアイ)、鼻水もでる・かゆい(アレルギー)など、患者様からの情報(問診)がとても重要です。
しばらくは結膜炎について記載していきます。
最近、ブログやホームページを見て受診してくださる患者様が増えてきました。眼科のことを少しでも知ってもらえるといいなと思います。
頑張るぞ!!
白内障手術 硝子体手術 眼科手術専門 山王台病院 附属 眼科内科クリニック
(茨城県 石岡市 小美玉市 かすみがうら市 土浦市 笠間市 鉾田市)