円錐角膜? 症状・経過

今日のお昼は以下の手術を行いました。
・翼状片手術 1件
・眼瞼下垂症手術 4件(ミュラー筋タッキング:CO2レーザー使用)
・白内障手術 1件
無事に終わりました。

月曜日は、クリニックでの一般外来を午前、午後(夕方)と行う唯一の日ですので、外来診察の数がもっとも多い曜日です。(他の曜日は出張や、手術、特殊外来だったりするので、少し少なくなります。)
1日に80名くらいの診察をするのですが、きちんとご満足いただけてるのか、たまに不安になります。挨拶だけは絶対にサボらないようにと思っていますが、ちゃんと出来ていますでしょうか?

円錐角膜 症状・経過

角膜の突出とともに、以下のような症状が出現します。

?乱視の増加
近視性の乱視が強くなります。
ものが見にくい。かすむ。などから始まり、発症初期には通常の乱視として、眼鏡や、通常のコンタクトレンズを処方されていることが多々あります。

?さらなる乱視の増加
通常の眼鏡やコンタクトレンズでは、矯正出来ない乱視になります。
メガネをかけても視力が不良、ものが歪む、2重や3重に見える(片眼復視)などが起こります。ハードコンタクトレンズの使用によって、まずまずの視力が得られます。

?角膜にキズ、混濁、痛みが出現
あまりに、角膜の突出が大きくなると、まばたきの摩擦が大きくなったり、涙の膜がキレイに形成されずドライアイとなるなどして、角膜にキズが出来たりしやすくなります。

?ハードコンタクトレンズの装用困難
あまりに変形が強くなると、ハードコンタクトレンズが上手く装用出来ずに、取れてしまったり、痛みを感じやすくなります。また、キズや濁りが強くなり、コンタクトレンズが装用できても、満足な視力が出なくなるなどします。視力の改善のためには、角膜移植が必要になります。
非常にまれですが、超重症例では突出した部分の角膜に穴があいてしまう事もあります。

典型的なパターンでは、思春期に発症し、徐々に進行しますが、多くの場合では35才程度で進行が停止するとされています。
(稀には、40代や50代で急激に進行することがあります。)
どの程度の障害が起こるのか、どの程度のスピードで進行するのかは、個人差が非常に大きく、現在の医学では予後を見通すことはできません。
比較的早期に?⇒?⇒?⇒?と進んでしまう事もありますし、?や?の状態のまま、進行が止まってしまう事もあります。
ただし、?のような角膜移植まで必要になる症例は本当にごく一部であり、ほとんどの症例は?や?で、ハードレンズの装用により、それほど不自由のない生活を送れます。
?や?の場合では、円錐角膜と診断を受けないまま、たまたま40歳とかで眼科を受診し、発見・診断されることも多々あります。
上記の思春期発症というのは昔から言われていることですが、以前は軽微な症例は診断ができなかったので、もしも今の医学で、小学生全員に角膜トポブラファーの撮影を行ったら、もっと早期から発症している可能性もあるかもしれません。

通常の円錐角膜は、数ヶ月とか数年とかかけて変動しますが、急激に状態が変化する病態として、急性水腫(角膜水腫)というものがあります。
急性水腫(きゅうせいすいしゅ)
全員に起こるわけではありませんが、ある程度の進行例で、角膜(黒目)が薄くなり組織の一部が断裂すると、目の中を循環する房水が断裂部から角膜の組織内に入り込み、水が溜まった状態(角膜水腫)になります。
急性水腫によって角膜に水がたまると、本来透明な角膜が白く濁ってしまうので、急激に視力が下がったり、また、非常に強い痛みを感じ、救急で眼科を受診して頂くことになります。

角膜中央部のやや右下が白く濁っているのが分かりますか?中央下やや左に白くうつるのは、撮影ライトの反射です。

急性水腫を起こす時に、あまりに角膜が薄い場合には、そこから穴があいてしまったり、キズに感染を起こして、重症化することがありますが、点眼薬や眼軟膏、眼帯などで、眼科でしっかりと対応をすれば多くの場合は1?2ヶ月程度で、急性水腫は落ち着きます。
急性水腫が起こると急激な悪化として自覚されますが、きちんと対応して、落ち着かせる事が出来れば、水腫を起こした部位が硬くなり、以後の進行がストップしたり、突出した角膜が硬くなって、平坦化する場合もあり、急性水腫がおこることで、良い方向に向かう事も多々あります。

これは進行期の円錐角膜の症例で、ハードコンタクトレンズの装用が難しく、角膜移植を考えた患者様なのですが、急性水腫を起こして角膜が平坦化し、赤矢印の部位に濁りを残しましたが、逆にコンタクトレンズの装用が可能になり、非常に良好な視力に戻った症例です。

急性水腫の発症や経過を医学的にコントロール出来たらいいのでしょうが、そうはいかないのですよね・・・。

韓菜(かんな)

しばらくの間、絶え間なく緊急入院がありましたが、
今週末は久しぶりに順調に退院が進み、今朝はたった2名に!
このまま少し落ち着いているといいな。

ちょっと用事で栃木県に行きましたが、高速から見える山々の景色が、OCTで撮った網膜(矢印が黄斑)に見えて仕方ない。

これが、眼科のOCT画像です。

以前のOCTのブログ⇒http://blog.sannoudaiganka.jp/?eid=128936
似てますよね?
最近、黄斑変性症の勉強会などに参加することが多いせいか、頭の中がちょっと偏っているでしょうか?

韓菜(かんな)
石岡で、よくいくお店の一つです。
クリニックの前の道を、北上して、5分弱で到着です。
韓国料理のお店で、辛いものが好きな僕は大好きなお店です。

店員さんは、韓国の民族衣装をきていて、子供にも優しいです。


いつも写真を撮る前に食べてしまうので、メニューから写真を。
サムギョッサプル、豚肉をキムチと焼いて、野菜で巻いて食べます。


すみません。食べ始めてからの写真ですが、鶏肉を辛く煮た、タッカルビも大好きです。

子供は、辛いものは苦手なので、ホットックというちょっと甘い食べ物?デザートをよく食べます。

この間、記載した「石岡ホルモン」と姉妹店のようです。

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