第38回 日本眼科手術学会

1月30日(金)から2月1日(日)まで、京都で学会が行われました。
30日の夕方に眼球破裂の緊急手術があり、日曜日も緊急手術だったので、
31日の始発で京都入り。お昼に自分の発表。夜は他大学の先輩たちと京都料理を堪能して、ほろ酔い?泥酔?で終電帰宅という、ハードスケジュールでした・・・。

第38回 日本眼科手術学会

眼科では比較的大きな学会で、その名の通り手術に関する発表が多い学会です。
僕は、当院で開発した眼科手術に使用する麻酔針について講演しました。

眼瞼下垂や、逆さまつ毛の手術では、まぶたに注射針をさして麻酔をする必要がありますが、顔の麻酔って結構痛いものです。通常、注射の針というと先が尖っているものですが、当院では先端をわざと丸くしたものを開発し、皮膚の下に滑り込ませることで、痛みや、内出血の発生を軽減することができています。

左が通常の27G針、右が開発した麻酔針で麻酔薬は側面の穴から出てきます。
以前にUPした眼瞼下垂の動画でも、開発途中の麻酔針が出ており、ご興味のあるかたは参考にどうぞ。
眼瞼下垂手術(鈍針麻酔)

手術は患者さんにとって不安なものですが、なかでも痛みに関する恐怖心は大きなストレスです。麻酔の痛みを軽減する方法には、他にも
・針の太さ
・麻酔の前に冷やす
・予備麻酔(麻酔薬の塗布、極細の針で少量麻酔)
・麻酔薬の温度
・麻酔薬の注入速度
などがあります。少しでも痛みを少なくしてあげたい。そして何より楽しい雰囲気で手術を提供したいと日々試行錯誤をしている毎日です。

これに満足せずに、どの手術においても、もっと痛みを少なくできないか。
もっと安心して手術を受けて頂くことができないか。研鑽していきます!

ブログ再開します!

いろいろありまして、長らく休載していたブログですが、
多少下書きしておいたものもあり、見直しながら順次掲載していこうと思います。

昨年末から、父がクモ膜下出血で倒れたり、年明けには娘が大学病院で手術を受けたり、その他さまざまな出来事が沢山ありました。診療に関わって頂いた多くの関係者様、ヘトヘトな僕を支えてくれたクリニックのスタッフ、そして家族。
本当にありがとうございました。ブログのファンという方から頂いたお手紙もうれしかったです。
父も完全とは言えませんが十分な社会復帰ができました。春の季節を迎え、心穏やかに診療に励みたいと思います。

今日からORT(視能訓練士)さんなど、新しいスタッフも2名増えました。
20代の若々しい戦力です。一緒に頑張りましょう!!



ブログ休載中も、スタッフが手術室前に飾りつけを続けてくれました。ありがとう。


娘も無事に完治して、ひな祭りができました。