網膜剥離の紹介で大晦日も診察がありました。年末年始の閉院は4日間の予定ですが、その間に処置室(硝子体注射や緑内障パルスレーザー;CYCLO G6レーザーの専門スペース)の新設工事も進みます。
今年1番の出来事は渡部副院長が就任したことでしょうか?宮井副院長と同じく勉強熱心で手術が上手です。常勤医が3人いると、お互いに刺激しあいながら研鑽できるので幸せです。
H29年の治療実績を集計しました。 もう驚きはありませんが、例年通り重症例の患者様の紹介が多くありました。 全体としては2399件と微増ですが、眼科では施設の手術レベルの指標とされることが多い硝子体手術の件数は412件と増加。緑内障手術も132件と増加。白内障手術は遠方の患者様で簡単な症例は基本的にお断わりしており、減少傾向でした。
治療実績(H29年1月~H29年12月)
観血的手術合計 2399件
内訳
・白内障手術 1404件(眼内レンズ交換含む)
・網膜硝子体手術 412件(糖尿病・網膜剥離・眼底出血・黄斑円孔・黄斑前膜など)
・緑内障手術 132件
・眼瞼(まぶた)の手術 187件(眼瞼下垂・さかさまつげ・霰粒腫など)
・結膜の手術 154件(翼状片・結膜弛緩症など)
・角膜の手術 73件(角膜移植・角膜形成術など)
・涙器の手術 12件(NSチューブ・涙嚢の手術)
・その他の手術 25件(斜視、レンズ整復、瞳孔形成、眼窩など)
レーザー手術合計 320眼
内訳
・網膜光凝固 117眼(糖尿病・眼底出血などに対するレーザー)
・緑内障レーザー 19眼(毛様体凝固CYCLO G6・SLT・虹彩切除LI)
・YAGレーザー 191(後発白内障に対するレーザー)
*手術数は基本的に保険診療で請求された件数です。両眼同時手術などは2件と計算しています。今年新設(仮設)の白内障手術併用眼内ドレーンistentは白内障、緑内障の両方の件数に算定。白内障の手術時に、逆さまつ毛や眼瞼下垂の手術を追加で行うことがありますが、それらはカウントしておりません。
抗VEGF薬 硝子体注射 1258件(加齢黄斑変性症や黄斑浮腫などに対する注射です。ルセンティス・アイリーア・アバスチン)
ステロイド薬 テノン嚢注射 370件(糖尿病や網膜静脈閉塞症などでの黄斑浮腫、ぶどう膜炎などに対する注射です。トリアムシノロン・マキュエイド)