今日は以下の手術を行いました。
・白内障手術 6件
・眼瞼腫瘍切除術 1件
みなさん無事に終わっています。
白内障(はくないしょう)
白内障手術の手術の時期に関しては、3月28日のブログをご参照ください。
http://blog.sannoudaiganka.jp/?cid=4923
基本的には、「ご希望があれば手術をしましょう。」という方針です。
ただし、一般的には手術は早目、例えば視力が0.7とかで、運転免許証の更新のために受ける。といった方が手術が簡単です。
最近はほとんどの患者様の手術が数分で出来る時代になりました。
でも、全員が出来るわけではありません。
今日、実際に、当院で手術を申し込んだ患者様の写真です。
こちらの2名は、矯正視力が0.5程度の患者様です。瞳のなかが濁っていますが、水晶体が白から緑がかって濁っています。このような症例では、ほとんどが4分とかで手術が可能です。
こちらは、散瞳をしていない(瞳を開いていない)ので、分かりにくいですが、瞳孔の中心部がかなり白く濁っています。視力は手動弁といって、影の動きが分かるか分からないかです。このような症例は、手術を安全に行うために、水晶体に色を付けるような作業が追加されるため、一般的な症例よりは2分くらいは手術が長くなります。
この方も、0.01程度の視力ですが、水晶体(白内障)がやや茶色みがっており、濁りがとても硬くなっています。硬い濁りを、小さく砕いて手術をする作業に時間がかかり、手術は10分弱かかります。
こちらの方も手動弁とほとんど見えません。しかも反対目も白内障と緑内障で0.1程度・・・。右側の写真は同じ目を少し撮影方法を変えて写真を撮っています。濁りが茶色でとても硬そうです。やはり10分弱かかります。
手術が長くなると、手術後の炎症が強くなったり、手術自体が少し痛みがあったりすることが多くなります。
また、濁りが強くて、視力の悪い症例は、手術前の検査が上手にできなくなったりして、目の中に入れるレンズの度数合わせが難しくなります。(例えば、裸眼で運転免許を目指すなどの良好な視力を目指すのが困難に)
手術はいつでもいい。何歳でもお引き受けします。とは言っているのですが、あまりに遅くなると、手術をする方も、される方も、お互いに大変かもしれません。
両眼ともに0.1以下になって、はじめて「見えにくい。」と来院される方が、ほぼ毎日きます。できれば、高齢の患者様の御家族のかたは、2?3m離れたカレンダーが見えるかどうかチェックしてみて、文字がはっきり読めないようなら一度受診を勧めて頂ければと思います。
なんの病気も早いうちに治した方が楽な場合もありますよね。
やっぱり石岡市は重症例が多い[:冷や汗:]
白内障手術 硝子体手術 眼科手術専門 山王台病院 附属 眼科内科クリニック
(茨城県 石岡市 小美玉市 かすみがうら市 土浦市 笠間市 鉾田市)