なかなかブログの時間が取れずに、更新が滞ってしまいました。
少しづつ進めていきます。
今日のお昼は、白内障手術を8件。無事に終わりました。
加齢黄斑変性症?
検査:アムスラーチャート
黄斑変性症では、視野の中心部の見え方が悪くなりますが、
症状としては、中心部の見え方が、
・ゆがんで見える
・中心が暗く見える
・ぼやけて見える
・不鮮明になる などが起こります。
ただし、これらの症状は、片方の目だけが病気の場合、両眼で物を見ている時には自覚症状に気がつきにくい。という特徴があります。
ですので、病状を実感したり、悪化していないかを調べたり、自分に病気が無いかを調べたりするのは、片目をつぶって検査をする必要があります。
黄斑変性症では、眼底検査やOCT検査など、病院で行う検査が重要なのはもちろんですが、自宅で自分で病状をチェックする場合に役に立つのが、アムスラーチャートです。
ちょっと専門的な名前ですが、実際にはただの方眼紙です。
通常は各直線がまっすぐに交差して見えますが、黄斑変性症では以下のサンプルのように、ゆがんだり、暗く見えたりします。
みなさんは、問題なく、線がまっすぐ見えますか?
線がゆがんだりする病気は、黄斑前膜や、糖尿病や静脈閉塞症に合併する黄斑浮腫など、黄斑変性症以外の病気もありますが、どれも早めの治療が望ましい病気です。片方の目をつぶって、片目づつチェックをして、もし異常を感じたら、明日すぐに眼科にかかりましょう。
当院でfollowを受ける人には、できるだけアムスラーチャートを渡して、
病状に応じて、「冷蔵庫に貼っておいて、一ヶ月に1回はチェックして。」「一週間に1回はチェックして。」などとお願いしていますが、もしも、見えかたに悪化が起こった場合には、再診の予約日の前でも、出来るだけ早く受診するようにお願い致します。
(僕は患者様についつい、冷蔵庫に貼って。と説明してしまうのですが、冷蔵庫にプリントとかを貼るのって、一般的ですかね?僕の実家では、いろいろな物が冷蔵庫に貼ってあったのですが・・・。)